出版社内容情報
写真家畠山直哉が真摯に語りかける“写真の今”
石灰石鉱山の写真集『LIME(ライム) WORKS(ワークス)』で一躍注目を浴び、いまや日本のみならず世界的に活躍する写真家・畠山直哉。石灰工場、石灰石鉱山の発破の瞬間、都市のビル群などのたぐいまれに美しいプリントで多くのファンを獲得している。撮影対象の面白さと写真の美しさで話題になることの多い畠山だが、いっぽうで「ことばを発する写真家」としても知られている。
本書は、畠山のことばの中から、講演・講義といった、「話された写真」についてのものを集めて、一冊にまとめる。畠山の〈見ること、認識すること、考えること〉から紡ぎ出された写真についてのことばの中から、さらに、聞き手に伝え、理解を促すことを念頭に考えられた「話し言葉としての写真論」を並べてみると、思考と認識の手段として写真を選んだ、日本にこれまでにあまりいなかった「考える写真家・畠山直哉」が浮かび上がってくる。「写真とは何か」ということを絶えず問い続ける真摯なひとりの写真家の姿である。デジタル時代をむかえて、大きく概念を変えつつある写真について、もういちどきちんと考えるきっかけとなる一冊としたい。
【編集担当からのおすすめ情報】
2010年7月17日?8月14日まで、東京のタカ・イシイギャラリーにて新作による個展「線をなぞる/山手通り」が開催されます。
畠山 直哉[ハタケヤマ ナオヤ]
著・文・その他
内容説明
写真家畠山直哉トーク集。言葉は写真に追いつくか?写真家にしかできない話。
目次
第1章 仕事について話す(爆発は芸術か?;「川の連作」について;見えるもの、見えないもの;私の場合 ほか)
第2章 歴史について話す(暗い部屋;写真家と科学者;写真家とアーティスト;写真をはじめから考える)
著者等紹介
畠山直哉[ハタケヤマナオヤ]
写真家。1958年、岩手県陸前高田市生まれ。84年筑波大学大学院芸術研究科修士課程修了。85年から石灰石鉱山とセメント工場の撮影を始め、その連作をまとめた写真集『LIME WORKS』(96年)と写真展「都市のマケット」により第22回木村伊兵衛写真賞受賞。都市の原料、都市の外観、都市の裏側などを撮影テーマとしながら、人工と自然に関する写真を発表し続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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