内容説明
20歳にして人生最悪のときを迎えた俺。残された時間は、バンド仲間と姿をくらました最愛の恋人を見つける。東京から沖縄、そして日本の最南端へ。疾走感たっぷりに繰り広げられるロードノベル。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
遠い日
2
自分の命が限られていると知った、志度犬彦・20歳。限りある時間を犬彦は、黒島城司と共に行方をくらましたナナナを探すために使うことを決意する。こうして始まった犬彦の物語は、いつ死が訪れるかわからない不安とやむにやまれぬ恋心に駆られたスピード感と、沖縄出身の城司の身上にまつわる「しまうた」の謎が絡みあい心地よいリズムを刻んで飽きさせない。東京から沖縄へ、コザ、那覇、石垣、波照間へ。わずか一週間の出来事だが犬彦の時間はもうリミットだ。「俺は変わったのか」と、犬彦は言うが読み手にはよくわかっている。2007/09/13
スナフキン
0
読み易くはあったけど、ストーリーがありふれてそうだった。 すらすら読めたけど、すぐに内容を忘れそうな本かな・・・・ ちょっと辛口(笑)2012/08/03
座敷ワラジ
0
今を生きる。そんな風に感じた。犬彦が快感のまま、死んでしまったのか、いつもの失神で、病と闘ったのかその後を読み取る事は出来なかったけど、どんな辛く苦しい状況になったとしても受け入れる努力をして、生きていくしかないんだなぁ。もし、死んでしまうとしたら、私はやり残した何から手をつけるんだろう…。2010/07/14
コウ
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軽くてすらっと読めておもしろかった 沖縄好きには少し物足りなかった もうちょっとラストに力を入れて欲しかった2010/08/29
たも
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男の一人称が好きでなく期待していなかったが思ったより良かった。疾走感があって爽やか。沖縄&島唄礼讃は感じ入ったけど少しやりすぎ。ナナナという名前がかわいい。2010/03/25