出版社内容情報
明治・大正・昭和という激動の時代「華族家」の女性の立場から見た近代日本の歴史や変還をたどるとともに、上流階級のしがらみの中で生きた彼女たちの生き様に迫る。伊藤梅子、梨本宮伊都子から久我美子まで網羅。
内容説明
明治・大正・昭和という激動の時代を、華族の女性たちは、斯く生きた!1011家華族全掲載。
目次
1 近代美人として(ビゴーのまなざし;近代美人列伝;武門の美人たち;維新の女傑;華族の化粧とファッション)
2 男系の支え(華族は男系;男系社会の女性たち;身分融合の「要」として;華族と平民;側室と妾)
3 華族女子の職業(華族女子と社会活動;上流女性の職種;女優から酌婦まで)
4 逸脱する子女たち(没落する名門;太平洋戦争下の華族女子;爵位を捨てて;闇市の婦人と令嬢)
著者等紹介
小田部雄次[オタベユウジ]
1952年、東京生まれ。静岡福祉大学教授。立教大学大学院文学研究科博士課程単位取得。日本近現代史専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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若黎
6
知ってるようで知らない話も多かったな2025/05/17
及川まゆみ
3
付録に華族関係年表、華族家関係地図、華族一覧有。これがまたすごい。2014/07/13
ぴよっ子@読書停滞中
2
「華族令嬢たちの大正~」を読んだ後に読んだので若干、衝撃的だった。恵まれた令嬢もいれば逆もまたいますよね。しかし、脱落する子女たちの内容は衝撃的でした。事実は、ゲームや小説よりも本気なことが多かったようで。おもしろかった。2013/03/08
Tomochum
1
さらりっと撫でてあるので、ここから興味を持って次に入るのがいい流れなのではないかと思います。主要な華族の繋がりと流れの概要を眺めてみる感じ、かな?徳川宗家の喜久子さんの死が気になります。2011/09/29
ぽん
0
華族(皇族)の女性たちは、蝶よ花よと育てられ何不自由なく生きた“お姫様”だけではなく、職業についたり社会活動をしたり、或いは没落、醜聞、自由恋愛による結婚などで華族の身分を失った者もいるなど多様であったことが分かる。 敗戦により華族制度が廃止されてからの、彼女たちの苦労はいかばかりであったろうか…。2013/01/19