内容説明
なんと言っても、離島診療はドラマッチックだ。離島診療を題材にしたマンガやドラマが登場したからこう言うのではない。離島医療そのものがひとつのドラマをつくりだしていく。「Dr.コトー診療所」の原点がここにある。
目次
第1部 離島医療(離島医療事始め;島で何をどこまでできる;離島救急;想い出の人々;島に学ぶ)
第2部 直診日記(直診日記;医療は村政の最重要課題(昭和六十二年一月号)
島酔い(昭和六十二年二月号)
離島・僻地医療の困難さ(昭和六十二年三月号) ほか)
著者等紹介
瀬戸上健二郎[セトウエケンジロウ]
鹿児島県肝属郡東串良出身。鹿児島大学医学部卒。同大付属病院に勤務後、1972年から国立療養所南九州病院で外科医長を務める。78年、下甑村(現、薩摩川内市下甑町)手打診療所所長に赴任し、28年間、離島医療につくす。専門は胸部外科で、肺ガンなどの離手術も手打診療所で成功させ、専門外の内科から産婦人科、獣医まで、幅広い分野を一手にこなす。他村の診療所との「診診連携」や、全国の医大からの研修生の受け入れ、インターネットを活用した医療連携など、離島・僻地医療の改善のために日々尽力している。第25回医療功労賞・中央表彰、平成12年度藍綬褒章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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舞
77
時代は古いが、島の暖かさと厳しさを垣間見れる。そしてこの外科医が島の診療所の医師として専門外だったとしてもさまざまな症例をこなし、診療所で幾度となく手術をし、島の人々のために尽力されたことは尊敬!最初は医療機器も全然なくて、苦労されたようだが。でも素晴らしいお医者さんだと思う。暖かさを感じる…こんなお医者さんならいいよね★2019/08/06
けぴ
6
Dr.コトー25巻を読み終わり読んでみる。実際はがっちりしたおじさん風のお医者さんでした。甑島全体で数名の医者がいて協力しながら診療しているとか。看護師も診療所に6名いて環境を整えて頑張っているようです。2016/09/18
星空の挑戦者
6
「半年だけ」の離島の診療業務、そのまま居着いてしまうには何らかの魅力があるはず。「開拓精神」「成功した時の喜び、達成感」。それよりも「大組織の中で歯車となることより、オンリーワンでどこまで闘えるか」ではないだろうか。「島酔い」という言葉で表現されていたが、離島医療に身を捧げることはドラマティックな人生を選択することかもしれない。2011/06/25
Mt.45
3
島民との信頼関係があるから医療を継続できたのだと思う。信頼を得るにはたしかな技術と知識が必要ですが、それ以上に先生の人柄が良かったのかもしれません。2013/04/27
hirotaku
1
Dr.コトー診療所は大好きなんですが、そのモデルとなる方の本を偶然に見つけ急遽借りて読みました。ドラマの内容と重なる部分が度々出てきて、ホントにモデルになった方なのだと実感できました。それにしても島民4,000人が住む離島・僻地医療の大変さを想像すると頭が下がる思いです。しかし島民との信頼関係を築き、守るべき地位も名誉もなく自由な行動を手に入れたDr.瀬戸上は何物にも替え難いと書いてありました。自分の価値観に通じるところがあり嬉しく思います。12月には16年の時を経て映画公開があるので今から楽しみです。2022/07/24
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