内容説明
食の安全は農業の再生から耕す楽しさ、実る喜び、食べる嬉しさ―当たり前の暮らしに学び、百年先を見据えた「食」のありようを考える。
目次
第1章 食べること―命の支えとして(「何をなしてか我はくらへる」;「大の男」として厨房に入らず;『もの食う人びと』を読む ほか)
第2章 生きること、働くこと―松井浄蓮のことばを中心に(もうひとつの生涯―虚業と正業について;浄蓮のことば(一)―当たり前の暮らしの流儀
浄蓮のことば(二)―土に生きる者の誇り ほか)
第3章 遺すこと―次代へ送る(農業の役割を問う―自給せよ、せめて米;「志」をもつ国―ブータンにて;老いと死についての断章)
著者等紹介
渡部忠世[ワタベタダヨ]
1924年、神奈川県生まれ。京都大学農学部卒業。京都大学名誉教授。京都府立大学、鳥取大学、京都大学各農学部、放送大学教養学部で教え、また京都大学東南アジア研究センター所長を長く務める。アジアの米や稲作についての調査・研究を行ってきた経験から、日本の農業の衰退に警鐘を鳴らしつづけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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