出版社内容情報
難病と闘いながらまっすぐに生きる家族物語
福山沙里さん(20)…現在長崎県に暮らす彼女は、「ヤコブセン症候群」という、世界でも50例程と言われている珍しい病気と闘っています。この病気は、ほとんどの場合生まれてすぐに亡くなってしまい、日本で20歳を超えたのは彼女で2例目です。 この病気と闘いながらも、明るくまっすぐに生きる沙里さんとその家族の20年間を母が綴る感動の手記です。
―ヤコブセン症候群患者の娘と母の20年―
内容説明
生まれ変わっても、あなたは私の娘です。ほとんどが、生まれて19か月までに亡くなる難病を患って娘は生まれた。未来は見えなかった。そんな娘が、二十歳を迎えた―。
目次
第1章 誕生の日々―障害を持って生まれた、愛しい娘(半冬眠状態の母娘;タ、チ、が、わ、る、い ほか)
第2章 苦闘の日々―ただ、前に進むことだけを考えて(あまりにも大きな隔たり;「黙っとってください!」 ほか)
第3章 変革の日々―心が解放されて見えた、新しい生き方(玉ねぎのひらめき;3人がそれぞれ泣いた理由 ほか)
第4章 家族の日々―支えてくれている、大切な人たち(夫の「よかよ」に救われ「あいた、こらよー」 ほか)
第5章 未知の日々―見えない未来は、私たちが作る(沙里の夢私の夢;「お母さん、できましたよー」 ほか)
沙里の詩「結婚式」