出版社内容情報
ガンで逝ったエルマおばあさんの介護記録
ガンで余命1年と診断されたエルマおばあさんは、無理な延命治療を受けるのではなく、在宅ホスピスを選びました。死に向かいあうおばあさんの生き方や、介護する家族との心の交流を綴ったヒューマンドキュメントです
内容説明
「わたしは今がいちばん幸せだよ」。人生の最後をそんな言葉で締めくくったエルマおばあさんは、よりよく死ぬとはどういうことかを教えてくれた。おばあさんの家族は、どのように愛する人の旅立ちを見送るかを教えてくれた。愛の絆の中で、リアルに書かれた、あたたかな在宅でのターミナルケアの手記。
目次
第1章 出会い
第2章 死への準備
第3章 別れの準備
第4章 最後の日々
第5章 旅立ち
第6章 人生の成就を祝って
著者等紹介
大塚敦子[オオツカアツコ]
1960年生まれ。上智大学文学部英文学科卒業。商社勤務を経て、’86年から報道写真を撮り始める。フィリピンの新人民軍、パレスチナ民衆蜂起、天安門事件、湾岸戦争など国際紛争の現場を歩く一方、アザラシ、アシカ、キツネザル類など野生動物の撮影も行なってきた。’92年より、アメリカを舞台としたヒューマン・ドキュメンタリーに取り組み、エイズとともに生きた女性の記録で’98年「準太陽賞」受賞。『いのちの贈りもの―犬、猫、小鳥、そして夫へ』(岩波書店)にまとめる。『さよならエルマおばあさん』(小学館)で2001年講談社出版文化賞絵本賞、小学館児童出版文化賞を受賞
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