出版社内容情報
魂のピアニスト、その音色の源へ誘う短編集
絶望の長いときを経て開花したピアニスト、フジ子・ヘミング。その音色の源へと誘う、実話のオムニバス(短編集)です。ピアニストとしての成功を目前にして聴力を失い、数十年後、TVドキュメンタリーをきっかけにみごと復活を果たした不屈の生き様は、多くの人に勇気と感動を与えます。 本書には、波乱の人生をともに生きた“宝物”が呼び起こす記憶の物語が綴られています。カラヤンに褒められた刺繍バッグ、幼いころ作った人形、蒔絵の小箪笥など、どれもヨーロッパ各地を経て、現在彼女が暮らす東京・下北沢の家にたどり着いたものばかり。ドラマに満ちた運命を紐解くエピソードが心を打ちます。自筆絵画も収録。
内容説明
波乱の半生を共に生きた“宝物”から溢れ出す、記憶の物語。ドラマに満ちた運命を紐解くエピソードが心を打つ。魂のピアニスト、その音色の源へと誘う実話の短編集。
目次
プロローグ 記憶の引き出し
第1章 幼かったころ
第2章 ヨーロッパにいたころ
第3章 下北沢の家で
特別編 Something Precious大切なもの
My Album
著者等紹介
フジ子・ヘミング[フジコヘミング]
ピアニスト。父はロシア系スウェーデン人建築家、母は日本人ピアニスト。ベルリンに生まれて3歳で帰国するが、開戦の気配が濃い日本から父親は去り、母親の手ひとつで育てられた。国籍を失っていた彼女は東京音楽学校卒業後、29歳にして赤十字難民としてドイツ留学を果たす。ウィーンで、今世紀最大の指揮者のひとりといわれるブルーノ・マデルナのソリストとして契約するが、リサイタル直前に風邪をこじらせて聴力を失い、不遇の演奏家となる。’95年、母の死を機に帰国。’99年2月にNHKドキュメント番組『フジコ~あるピアニストの軌跡~』が放映され、大反響を呼ぶ。以降、カーネギーホールで演奏するなど国内外で活発に音楽活動を続けている
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