フジ子・ヘミング 耳の中の記憶

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  • サイズ A5判/ページ数 139,/高さ 21cm
  • 商品コード 9784093875011
  • NDC分類 762.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

魂のピアニスト、その音色の源へ誘う短編集

 絶望の長いときを経て開花したピアニスト、フジ子・ヘミング。その音色の源へと誘う、実話のオムニバス(短編集)です。ピアニストとしての成功を目前にして聴力を失い、数十年後、TVドキュメンタリーをきっかけにみごと復活を果たした不屈の生き様は、多くの人に勇気と感動を与えます。 本書には、波乱の人生をともに生きた“宝物”が呼び起こす記憶の物語が綴られています。カラヤンに褒められた刺繍バッグ、幼いころ作った人形、蒔絵の小箪笥など、どれもヨーロッパ各地を経て、現在彼女が暮らす東京・下北沢の家にたどり着いたものばかり。ドラマに満ちた運命を紐解くエピソードが心を打ちます。自筆絵画も収録。

内容説明

波乱の半生を共に生きた“宝物”から溢れ出す、記憶の物語。ドラマに満ちた運命を紐解くエピソードが心を打つ。魂のピアニスト、その音色の源へと誘う実話の短編集。

目次

プロローグ 記憶の引き出し
第1章 幼かったころ
第2章 ヨーロッパにいたころ
第3章 下北沢の家で
特別編 Something Precious大切なもの
My Album

著者等紹介

フジ子・ヘミング[フジコヘミング]
ピアニスト。父はロシア系スウェーデン人建築家、母は日本人ピアニスト。ベルリンに生まれて3歳で帰国するが、開戦の気配が濃い日本から父親は去り、母親の手ひとつで育てられた。国籍を失っていた彼女は東京音楽学校卒業後、29歳にして赤十字難民としてドイツ留学を果たす。ウィーンで、今世紀最大の指揮者のひとりといわれるブルーノ・マデルナのソリストとして契約するが、リサイタル直前に風邪をこじらせて聴力を失い、不遇の演奏家となる。’95年、母の死を機に帰国。’99年2月にNHKドキュメント番組『フジコ~あるピアニストの軌跡~』が放映され、大反響を呼ぶ。以降、カーネギーホールで演奏するなど国内外で活発に音楽活動を続けている
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ybhkr

3
フジ子さんの貧しさってあくまでも当社比なんだろうなあ。身分不相応の学校に通うなかではとっても貧しく感じたんだろうけど、この時代に青山学院に小学校から通い、芸大に行っている時点で相対的にお金持ち。国籍がないから留学できない、日本から出れない、と落ち込んでいたというけれど、当時の日本人の8割以上は国籍があっても海外なんて行けないし、国内の移動だって一大事。パンを買うお金もないのにチョコレート買うとかやっぱりちょっとズレてる。芸術家だし、ご両親も画家とピアニストだしなー。毒母と娘感はなんとなくわかった。2015/03/31

sanukinoasayan

2
スウェーデン人画家の父親と、日本人ピアニストの母親の元生まれたフジ子・ヘミング、幼い頃は天才少女と騒がれたものの、留学先のヨーロッパでの極貧生活から、風邪を拗らせ聴力を失ってしまう。その後聴力を不完全ながら取り戻すも、永らくヨーロッパでの苦難の演奏活動を経て帰国し、1999年60歳半ばにしてNHKのドキュメント番組で取り上げられたことをきっかけに、デビューCD「奇跡のカンパネラ」が異例のヒットを達成する。そんな奇跡のピアニストフジ子・ヘニングのフォトエッセイの本書。彼女のCDを聴きながら至福の読書体験を!2023/11/27

ナカ

0
○想いが伝わる2011/01/26

ブロッコリー

0
図書館 。印象に残った一文。「 私は動物や子供など、抵抗できない弱いものをいじめる人間ほど汚らわしいものはないと思っています。」2019/12/21

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