出版社内容情報
山野に43年 平成のロビンソン・クルーソー
13才で家出して以来、足尾鉱山の洞窟、富士の樹海などの山野で暮らし、ヘビやネズミなどを食べ命をつないできた加村一馬さん。実に43年に渡る驚愕のサバイバル生活……平成のロビンソン・クルーソーの記録である。
内容説明
昭和35年、13歳の少年は「両親から逃げたくて」愛犬シロを連れて家出した。以来、彼はたったひとりで、足尾鉱山の洞窟、富士の樹海などの山野で暮らしヘビやネズミ、コウモリに野ウサギなどを食らい命をつないできた。発見されたとき、少年は57歳になっていた。実に43年にわたる驚愕のサバイバル生活。―これは現代のロビンソン・クルーソーの記録である。
目次
第1章 虐待され続けた少年時代
第2章 13歳で家出
第3章 洞窟生活
第4章 老夫婦との出会い
第5章 山菜売りは金になる
第6章 自殺
第7章 魚捕り
第8章 初体験
第9章 釣り名人
第10章 洞窟オジさんのハローワーク
特別付録 洞窟オジさんのサバイバル術
著者等紹介
加村一馬[カムラカズマ]
昭和21年8月31日群馬県大間々町生まれ。8人きょうだいの4男坊。13歳で家出をし、愛犬シロと足尾鉱山でヘビやカエルを食べ、生きる生活を選んだ。以来、43年間、栃木、新潟、福島、山梨、茨城を転々としながら人里離れた洞窟や山中のほら穴。ときには川っぺりなどでサバイバル生活を送ってきた。現在、インテリア内装業に就き、社会復帰を果たしている
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感想・レビュー
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ちゃこばあ
42
こんな風に生きるしかなかったって、絶句!極度の人嫌いになりそうなのに、よく戻れたね。暖かい人たちに出会えてホント良かった。先日「不死身の花」を読んだけど、そちらは同じ13歳で家を『追い出された』女版。でも美貌の女の子とでは生き方が恐ろしく違う!ホントよく生きてきたと驚くばかり。2016/04/05
りんご
38
一気読み。ちょっと字が大きめで、まるで教科書を読んでるようだった。教科書なら学びは何だ?ジャンルが多岐にわたるな。生きる気があるなら山野でも動物、虫、爬虫類などを食べて生きていける。役に立つ(立たない⁉︎)サバイバル術。豊かになると人は弱くなる。読み書きはできた方が良い。野ざらしの死体はトラウマ。などなど。少年はいつのまにかおじさんになりました。過酷な人生。2022/05/15
たぬきごんべい
35
13歳での家出から洞窟生活を始めた作者の自伝。子供ならではの適応能力で生き抜けた。20歳過ぎなら適応できなかったように想う。13歳で教育が止まったまま大人になった貴重な人です。字も大きいし内容も興味をひく内容なのでサクサク読める。この本が好きな方は漫画「森 恒二・自殺島」「さいとうたかを・サバイバル」もお薦めです。★4.02017/08/27
これでいいのだ@ヘタレ女王
33
一気読み。14歳で家出をして山や川辺でサバイバル生活をする事43年。空腹のあまり、泥棒未遂事件で警察に捕まり、想像を絶するサバイバル人生が明らかになり、ニュースに取り上げられたのか 多分、インタビューを受けて誰かが文章にまとめてくれたと思う本人の自伝。内容はいたってシンプル。難しい文章ではないし、小学校高学年の子供らに読ませたい一冊。巻末に蛇の調理法や山中、川べりでの住居の作り方など、サバイバル術が、描かれておりワクワクした。愛犬シロとの話には涙が出た2015/07/22
あやっぴ
31
親からの虐待から逃げるために43年もの間、山の斜面に洞穴を作っては住み、転々と生活し続けた著者。いやぁ~本当に仰天してしまうことばかり。生命力もだが、この方の並々ならぬサバイバル能力がとにかくすごい。親には冷たくされた一方で道中(?)いい人たちに恵まれたのではないか。巻末にサバイバル術として『ヘビの調理法』その他、各々書いてあるが…うむ。でもすごく面白かった。2019/01/13
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