出版社内容情報
世界的霊長類学者、河合雅雄が国内外の調査旅行や自宅周辺の里山での暮らしの中で、折にふれて綴った人間性回復の処方箋ともいうべきエッセイ集。また、昆虫少年時代からの人生体験をまとめた「私の履歴書」を収録。
日本が誇る世界的霊長類学者、河合雅雄氏は自然派のエッセイストとしても知られています。河合氏の「サル類を生んだ森林こそが生命の源であり、人間のふるさとである。現代人が失いつつある生きものとしての生命力や生きる力を回復するために、われわれは森に還り、森からの発想によって、生きる力をとり戻さなければならない。」というメッセージは、環境破壊が加速している近年ますます大きな意味を持つようになってきました。 本書は、アフリカへの調査旅行、大学や研究所、自宅周辺の里山などでの生活の中で、著者が折にふれて綴った人間回復の処方箋というべきもので、ファンのみならず、若者から中高年の自然愛好家、環境保護関係者などまで幅広い読者に支持されると思います。
内容説明
森を愛し里山に暮らす。サル学者の自然生活讃歌。
目次
1 生きる力を育む(子どもと自然;苦き夢みし―二十一世紀の初夢)
2 アフリカ奇行(猿声奇譚;旅のまにまに)
3 里山暮らし(脳耕のすすめ;野生のガーデニング)
4 宮沢賢治の童話と動物(明滅し同時に感ずるもの;登場する動物の概観 ほか)
5 私の履歴書
著者等紹介
河合雅雄[カワイマサオ]
1924年兵庫県篠山町に生まれる。京都大学理学部卒業。動物生態学・自然人類学専攻。京都大学霊長類研究所教授、同所長、(財)モンキーセンター所長を歴任。京都大学名誉教授。現在、兵庫県立人と自然の博物館名誉館長、丹波の森公苑長
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