出版社内容情報
二兆三〇〇〇億円の負債額を抱えて倒産した日本リースを再建するべく、管財人となった奥野善彦弁護士を中心とした管財人団が動き出した。異例のスピードで会社を再建させていく管財人団の苦闘の全記録。
日本最大となる二兆三〇〇〇億円の負債を抱えて倒産した日本リースは、会社更生法適用の道を選んだ。 奥野善彦弁護士を中心とする管財人団が会社を更正させるべく動き出す。金融機関やメーカーとの和解、裁判所や顧客とのやり取り、海外資本との攻防。複雑に絡み合う利害関係を解きほぐしながら、同時に苦渋の決断を迫られてゆく…。会社の再建と日本経済復活に示唆を与える管財人団の苦闘の全記録。
内容説明
2兆3千億円の負債を抱え、日本最大といわれた日本リースの倒産劇。だが、再建計画を立てた新生「日本アセットマネジメント」は、わずか1年4カ月で更生計画案を東京地裁に提出、認可を得る。事業を継続し、すべての従業員を移籍させるという離れ業をみごとに成功させた。本書は、実際に再建にあたった奥野氏をはじめとした10数名の弁護士と日本リースの社員たちの、迫真のドキュメントである。
目次
序章 日本リース「倒産」
第1章 一九九八年九月二十七日―霹靂
第2章 一九九八年九月二十八日―瓦解
第3章 一九九八年九月二十九日―胆力
第4章 一九九八年十月九日―転換
第5章 一九九八年十月二十二日―選択
第6章 一九九八年十一月三十日―反目
第7章 一九九八年十一月三十日―光明
第8章 一九九九年三月三日―邂逅
第9章 一九九九年三月三日―玉石
第10章 二〇〇〇年二月二十八日―静謐
終章 貴重な教訓
著者等紹介
奥野善彦[オクノヨシヒコ]
昭和11年東京都に生まれる。中央大学法学部卒業後、昭和41年に弁護士となる。現在、北里大学名誉教授。昭和61年に住友銀行に吸収合併された平和相互銀行の代理人を務めるなど、著名な会社整理、破産、和議、会社更生事件を手掛ける。主な著書に『安楽死事件』(医学書院)のほか『会社整理の申立』(ぎょうせい)『倒産法実務事典』(きんざい)などの共著もある
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感想・レビュー
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