出版社内容情報
毎年4万人以上の人々が訪れる人気の自然学校「ホールアース」。そのプログラムである、ロッククライミング、熱気球、カヌーなどを紹介し、自然と対話する喜びをレポートします。
日本の自然学校の草分けであるホールアース自然学校。その1年間のプログラムの目標は、自然語を身につけるということ。参加者はアメンボになり(カヌー)、トカゲになり(ロッククライミング)、鳥になり(熱気球)、オオカミになり、コウモリになる(ケービング)などのプログラムを通して、自然とコミュニケートする自然語を身につけていく。それはヒトとしての野生に返る感性を呼び戻すこと、すなわち生きる(サバイブ)ことだと、ホールアース自然学校の主宰者・広瀬敏通氏は言う。若き日のシルクロード、アジア放浪のすえに居を構えた富士山麓で、多くの子どもたちを野生に返す仕事をする氏の生き方と実践は実にシンプルで魅力的だ。本書は氏のライフヒストリーと現在の活動および年間プログラムのルポルタージュから構成される。中学生から一般。
内容説明
この本は、「自然語とは何ぞや」というむずかしいものではない。前半は、ホールアースで実際に「自然学校講座」という一年間十二回のプログラムを体験した参加者のレポート。後半には著者がホールアースをつくるまでの道のりや、世界の魅力的なフィールドのことなどが書かれている。
目次
第1章 ホールアース自然学校の12ヵ月(裸ん坊になる―4月・開講式;アメンボになる―5月・カヌー体験;トカゲになる―6月・ロッククライミング;シカになる―7月・森の植生調査;コウモリになる―8月・洞窟探検;夜行性動物になる―9月・樹海ナイトハイク ほか)
第2章 アジアへの旅、アジアでの暮らし―ホールアース自然学校の生い立ち
第3章 フィールドは世界へ
エピローグ 「自然語、その先に見えるもの」