出版社内容情報
中高年のぶらり旅が静かなブームだ。カメラを首にかけ、四季折々の小さな旅は楽しい。この本は鉄道カメラマンの第一人者・広田尚敬氏が、カメラとペンでつづるとっておきのローカル線の旅の記録。お薦めの一冊。
日本の不景気は相変わらずだが、中高年の旅、それも国内の旅は活況を呈しているそうだ。のんびりとカメラを持って、日帰りや1、2泊の小さな旅。それも四季の移ろいとともに回数を重ねるぜいたくな旅。この本の著者、広田尚敬氏は鉄道カメラマンの第一人者。これまでにもエポックメーキングな作品を次々に発表して、鉄道写真に新しい道すじをつけてきた。鉄道写真を撮って40年というキャリアを誇る著者が、とっておきのローカル線の旅に出かけた。北は北海道から南は九州まで、著者おすすめの四季の旅。桜の花のなかの木次線、梅雨にうたれながら撮影を続けた米坂線、盛夏に涼風も心地良い南阿蘇鉄道、秋たけなわの高原を行く信越本線・小海線、廃線になった土地と人を訪ねる北海道、雪原のストーブ列車に乗る厳冬の津軽鉄道・五能線??感動の記録が続く。さらにこの本を価値あるものにしているのが、60枚の特写モノクローム写真。走り、駅舎をはじめ、鉄道で働く人、乗降客、沿線に展開する景色、たどった町や村の様々な風景といった気になる写真が満載。読みおわると、かならず旅に出かけたくなる本。
内容説明
あなたも旅に出かけましょう。お気に入りのローカル線ではきっと、季節の光と穏やかな風が迎えてくれます。とっておきのフォトハイキング。
目次
第1章 春―春から春へ 木次線・芸備線・福塩線
第2章 遅い春―一人ぼっちの駅 飯田線
第3章 初夏―富山の三角 富山地方鉄道
第4章 梅雨の頃―最初はフィルムを入れないで 米坂線
第5章 盛夏―好物のわくど汁 南阿蘇鉄道
第6章 遅い夏―ズマリットの旅 釧路・函館・弘前・石巻・郡山・東京・広島・長崎
第7章 初秋―やさしき、からっ風 上信電鉄
第8章 秋たけなわ―高原の五世代目 信越本線・小海線
第9章 冬―アニマル路線行 根室本線(花咲線)・簡易軌道風連線・標津線
第10章 厳冬―雪原のストーブ列車 津軽鉄道・五能線