出版社内容情報
特撮映画の最高峰と評価された新生「ガメラ」シリーズ。金子修介監督が綴る、波瀾万丈の製作マル秘日記。
SF特撮映画の最高峰と評価され、一般観客から特撮マニアまで根強いファンを獲得した新生『ガメラ』シリーズを監督した金子修介が自ら、そのエキサイティングな舞台裏を綴った波瀾万丈の製作日記。
内容説明
SF特撮映画の最高峰と評価された「ガメラ1&2」の監督が、エキサイティングな製作の舞台裏を自ら語る。
目次
第1章 怪獣映画(ガメラ)への道(ゴジラの仇ガメラ;監督依頼;中山忍との再会 ほか)
第2章 『ガメラ』監督日記(新生ガメラ、脚本打ち合わせ;「子供の味方」ガメラ;『ガメラ』プロットの検討 ほか)
第3章 『G2』そして『G3』新たなる旅立ち(G2に再結集;水野美紀の穂波碧;G2完成―賛否両論;G2公開―G3?)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヒデキ
49
平成ガメラを撮った金子監督による ガメラ1のオファーから、2の公開までの思い出が描かれています。 テクニック的というより、金子監督のそれぞれの場面での 心情が、とっても面白かったです。 1作ごとにヒロインチェンジは、たしかに行われてますね。 個人的には、監督の心情が、一番感じられたのは、やっぱり、3作目だなと思ってしまいました2023/04/28
takeのすけ
6
映画監督 金子修介が98年当時執筆した本。著者の半生と95年の「ガメラ 大怪獣空中決戦」の話がメインである。リアル路線を目指す監督脚本家と、あくまで子供向けを要求する大映の対立が何度となく描かれる。平成ガメラ成功の要因の一つは伊藤和典の脚本であると思うが、知り合ったきっかけはアニメのシナリオのアルバイトだと言う。人のつながりは面白いものだ。2019/03/24
echodeck
5
この15年の間、何度も読み返している本。今回も読んでみて、一本の映画を完成させるためには、外部の色んな思惑と戦いながら、何とか自分の作りたい物に近づけていかねばならないので、映画監督とは本当に凄い職業だと思う。特に、自衛隊の話に関しては、どう扱おうと右左翼から文句が出るので、日本で戦争アクション映画を作るのは難しいと改めて思った。2013/03/10
浅西マサ
4
ガメラ監督日記だが、監督自身の過去の作品への振り返りが多くて。改めて金子監督の演出作品の引き出しの多さに感心。ガメラ監督日記ではあるけど三部作の記録ではないのだけど。そこら辺の補足は別売りのムックとかで補ったほうが良いかしら?演出におけるリアリティーよりも女優さんの可愛らしさを残す方を選んで樋口特技監督に「こらこら」とツッコミを入れられたりする事を正直に吐露していたりしている。それにしても巻末に本田猪四郎監督に会いに行く場面で、その仲介した人に思い入れがあったので、まさかここでと感極まりました。2021/12/11
ゴルヴァチョフ書記長
4
特撮映画の舞台裏がよく分かる。 ガメラファンは必読の副読本。2012/08/31