「がん告知」をこえて

「がん告知」をこえて

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093872386
  • NDC分類 494.5
  • Cコード C0095

出版社内容情報

長年にわたって「告知」を前提に患者の側に立つ医療を追求し続けた外科医が、自ら関わった患者たちが受けたがん治療の実態と心の触れ合いを回想し、これからの医療の在り方を示唆します。

 国立西埼玉中央病院の外科医である著者は、この十数年「がん告知」をしながら、患者及びその家族の精神的・肉体的ケアを続けています。 今は、三人に一人の割合でがんにかかる時代ですが、著者は「がん患者の約九割は社会復帰している」といいます。換言すれば、がんイコール死の時代ではなく、告知後をいかに生きるかが重視される時代、ということでしょう。 著者は退院患者の在宅ケアも引き受け、休日もなく働き続ける日々を、また逆に患者への働きかけが弱かったのではないか、と反省したり、というように多数の患者を預かる国立病院の医者の立場の弱点も吐露しながら、患者に教えられる事がまだまだ多い、と謙虚に医療者としての自身を振り返ります。 本書に登場する、幼い子どもを抱えながらもたくましく生きる乳がん患者、手術をするかどうかを自分で決める生存率50%の胃がん患者等々、自分で治療を選択する勇気ある人々の姿は、がんに苦しむ人々だけではなく、困難に直面している人々にも励ましを与えてくれるでしょう。人の生と死のありかたをあらためて考えさせる一冊です。

内容説明

生と死を見つづけたベテラン外科医が送るがんを生きる人々への応援歌。

目次

第1章 心に残る人びと
第2章 生き抜くために
第3章 乳房喪失
終章 光の先の死

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