出版社内容情報
約1900字からなる「阿弥陀経」は浄土世界をよんだもの。そのすばらしい内容を国宝の2図を使って紹介。
『阿弥陀経』は約1900字から成り、古くから広く民衆に親しまれてきた浄土の教典である。しかし、よく耳にするわりには、どういう内容の教えなのか、十分に理解されていないように思われる。そこで、『阿弥陀経』はどんな内容のお経で、何を教えているのかを、やさしく分かりやすく解説する。経文を56に細かく分け、金沢文庫・学芸課長の高橋秀榮氏が典雅なる書風で範例を示し、明治大学助教授の阿部慈園氏が書き下しと、心あたたまる解説文を担当している。さらに、『阿弥陀二十五菩薩来迎図』と『阿弥陀経曼茶羅』(ともに国宝、知恩院蔵、京都国立博物館管理)の2点を大型カメラで細部にわたって撮影し、それぞれ28カットずつ細かく掲載する。図版説明は京都・九品寺の本部圓静氏がまとめている。阿弥陀信仰のすばらしさを全ページにわたってビジュアルに紹介する。来年は浄土真宗隆盛の基盤をきずいた、蓮如の没後500年大遠忌を迎える。こうした時にあたり、小社のベストセラー『あなただけの般若心経』『あなただけの観音経』『あなただけの名品般若心経』シリーズの第4弾として世に問いたい。巻末には三つ折ひきだしで、写経のお手本を付ける。