まぼろし小学校―昭和B級文化の記録

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まぼろし小学校―昭和B級文化の記録

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  • サイズ A5判/ページ数 264p/高さ 15X21cm
  • 商品コード 9784093872010
  • NDC分類 376.2
  • Cコード C0095

出版社内容情報

昭和30?40年代を小学校で過ごしたアナタへ贈る、懐かしい「学校」にまつわるちょっと怪しいモノ、ヒト、エピソードの数々。この本の中できっとあの頃の元気な自分に会えるはずです。高度成長時代を跡づける研究書としても、高い評価を受けています。

本書は、大人も子どもも元気だった高度成長時代(昭和30年代後半?50年代前半)に大量に生み出された子どもグッズに焦点をあて、「いったいあれはなんだったんだ」という疑問に答えます。アーム筆入れ、レモン石鹸、フラッシャー自転車、デコレーション学習机、ピアニカ……時代が生み出した「過剰」なモノどもについて、開発者へのインタビュー、実際に使っていた人へのアンケート、文献調査などによって、その全貌を明らかにしていきます。本書に登場するグッズはどれも懐かしくオカシイモノばかり。「あった!あった!」と叫ばずにはいられません。寄せられたアンケートや著者の記憶によるエピソードも充実。話のネタとして、読み物として、時代の証言として、えがたいものとなっています。そして、本書に収録した無数のモノやコトを重ね合わせていくことで、「いったいあれはどんな時代だったんだ」ということが浮き彫りにされていきます。不安ばかりが肥大化し未来を人質にとられたような毎日、少年時代の大半を過ごした小学校の暮らしを跡づけ、思い出すことで自分史の一貫性を回復し、等身大の自分を再発見するきっかけとして、つかのま本書と戯れていただければ幸いです。

目次

通学路
教室
特別教室
給食室
校庭
保健室
教室
図書室
放課後
学校歳時記

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ほっそ

12
遠足の時の、おやつの金額制限。図書室・・・伝記ばかり読まされた?読んだ? 廊下の隅で買った学研の本。卒業式の「別れの言葉」 こっくりさん。「愛のひとしずく」の鉛筆。給食の大好物、揚げパン。(低学年に食べたあと、食べなかったなあ)2010/10/18

bluemint

5
懐かしの駄菓子などをカタログ的に紹介する類書は数多くある。本書の凄さは業界紙や広報誌などを丹念に当たり、その製造元を突き止め開発者に話を聴いていることだ。戦後の駄菓子隆盛期の製造者にインタビューできるのは年齢的時代的にギリギリの時期だった。食べ物だけではなく小学校生活全般(検便や給食も)が対象で、アンケート回答紹介や、著者による思い出話もたっぷり入っており、私も読みながら忘れていたお菓子や遊び、遠足などの学校生活を思い出した。巻末には著者の小学校卒業式の「よびかけ」全文も紹介されており満足。2018/06/01

ヨシモト@更新の度にナイスつけるの止めてね

3
発刊から20年、積みも積んだり。昭和40年代、50年代のコドモは、そうか、モノがどんどんデラックスになってゆく時代を無自覚に享受していたんだな。問題多き、しかし極めて幸せなコドモ時代であった。2018/11/15

キートン

3
勉強も運動も得意ではなく、只々本を読むことだけが好きだった小学校時代はあんまり楽しい思い出が無いように思っていたけれど、この本を読んであの頃にあった楽しい思い出を思い出すことができたように感じた。 それはさておき。 昭和の中頃あたりを中心とした、小学校の授業で使われる教材から給食。果てはおもちゃや駄菓子など紹介するだけでなく、なんと製造元にまでお邪魔して、詳しく話を聴くなんて、著者の熱意が感じられる1冊。 将来なんてまだ遠い未来、受験も就職も何も考えなくて良いように見えて、実は子供なりに苦労があったんだと2018/06/21

羊男

2
怪しいお菓子やら文房具やら、当時あれやこれやとアイディアを出して、子供に買わせていた大人がいたのを知る。それを楽しんで成長した子供が大人になって、いまの便利なのか余計なのかわからない機能テンコ盛りの製品を生み出したのではなかろうか。ガラパゴス環境はここから始まった?2016/03/13

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