出版社内容情報
正編で掲載し得なかった洛内外の大路小路を105通り選び出し、歴史的変遷と各道路の「履歴書」を解説する前作の続編。正編と同様、中田昭氏の写真、山谷和弥氏のペン画も多数挿入されている。正続編の総合索引つき。
正編で取り上げた大路小路は、洛中の南北路・東西路と洛外の路を合わせて109通りであった。京都の路がこれで網羅できるはずもなく、京都の読者を中心に続編への期待が多く寄せられた。その要望をもとに森谷尅久氏をはじめ正編の執筆陣による編集委員会で選び出されたのが、続編の105通りである。その内訳は、洛中の道30通り、洛東・洛南の道49通り、洛北・洛西の道26通りとなっている。続編を刊行するにあたって、監修・執筆を兼ねる森谷尅久氏は本書の「序」の中で、「……正編はメジャーな通りを中心に編まれたものであり、それで京都の大路小路の全貌が明らかになるわけではない。むしろ、一見マイナーな通りと思われる大路小路に、歴史の深淵と市民の栄為がひそんでいるといっても差し支えない。続編として本書を出版するにあたっては、とくに正編にはない京都の大路小路のひだともいえる、沈潜部分を意識的に採りあげた。これによって京都の“ヒストリカル・トレイル”の環が結ばれることになる」と述べている。ヴィジュアルな面としては、正編同様、中田昭氏による新撮影の写真、山谷和弥氏によるペン画も多数挿入されている。正続編の総合索引を巻末に掲載した。
内容説明
正編を引き継ぎ、京都の大路小路の全貌を明らかにする完結の105通り。