出版社内容情報
アメリカの核実験によるビキニ環礁の悲劇から40年…。島を追われ、補償や援助に頼って今なお望郷の毎日を送る人々の怒りと悲しみを、気鋭のフォト・ジャーナリストが、20年にわたる追跡取材で浮き彫りにする。
◎目次 序章 ビキニ被曝から四〇年 ビキニデー?一九九四年三月一日、静岡県焼津市 ジョン、ネルソン兄弟が訴えたこと 日本人は何もわかっちゃいない 被曝した島への旅 マーシャルに引っ越す 第一章 悪魔の所業?被曝した環礁(しま) たった一言の通達 大気は血の色に染まり、烈風が襲った 白い粉が降る ガイガー・カウンターの針が振り切れた 島からの脱出 帰島?ロンゲラップ島民を待っていたもの 一人の老人の死 「島を離れるか、島で病気になるか」 検診船リカトナー?世号 第二章 さまよえるサンゴ礁の民 ビキニを追われた一六七人 二六年ぶりの帰島 消えた三つの島?核実験場への旅 被曝した帰島民 島捨て??放射能からの脱出 メジャト島へ移住 援助づけの島・キリ島 カリウム農薬と実験農園?ビキニ環礁再生計画 望郷と安全性のはざまで揺れる プルトニウムに汚染されたロンゲラップ 九年目の孤島?メジャトの子供たち 第三章 島民たちの太平洋戦争 祖父、父、母を日本軍に殺された少年 「ウチヤマは優しかった」 マーシャル人の「反乱」 壁に残された朝鮮詩 韓国・済州島へ 第四章 都市化した暮らしの中で マジュロ島に引っ越す 借家事情 大工仕
内容説明
アメリカの核実験は、自然、暮らし、すべてを破壊した。これはまさに“悪魔の所業”だ。“核”を背負わされて四十数年。サンゴ礁に生きる人々が問いかける人権・平和・人間性とは―。
目次
序章 ビキニ被曝から40年
第1章 “悪魔”の所業―被曝した環礁
第2章 さまよえるサンゴ礁の民
第3章 島民たちの太平洋戦争
第4章 都市化した暮らしの中で
第5章 負の遺産を背負って