出版社内容情報
維新前後の英傑たちに大きな影響を与え、わが国外交史の端緒を開いたジョン万次郎。彼の曾孫（４代目）が中濱家に代々伝わる秘蔵の資料と、永年かけて調べあげた事実を初公開。ジョン万次郎の生涯とその業績を明らかにする。
万次郎は、漂流者ジョン万として一般にその名を知られている。だが彼は、アメリカの見聞を正しく報告して幕府の開国決定の政策に寄与したこと、国際的な視野を幕末の若き群像に伝えたこと、英語教育の創始者となったことなど、大きな足跡（そくせき）を残した。本書は、子孫が明かす万次郎のすべてである。漂流１５０年目を迎え、全国規模で「ジョン万友の会」も昨年暮に発足した。
内容説明
ジョン万次郎の曾孫（４代目）が中浜家に代々伝わる秘蔵の資料と、永年かけて調べあげた事実を、今初公開。また、その生涯とその業績を、豊富な写真と図版で浮き彫りにする。
目次
１ 漂流
２ アメリカ生活
３ 『漂巽紀略』
４ 外国事情
５ 航海書と英語の本
６ 咸臨丸
７ 咸臨丸みやげ
８ 捕鯨
９ ホーツン事件
１０ 晩年
１１ 中浜家に伝わっている話
１２ 万次郎の末裔たち
万次郎年表
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はにわんこ
1
年末から読んで年初めに読み終えた。万次郎は優しい素敵な人だったんだなぁ^_^ 今もアメリカ??と親しく交流が続いてるのは素晴らしい。2019/01/06
みみりん
1
万次郎の子孫と救ってくれたホイットフィールド船長の子孫と今でも交流を続けているそうだが、船長の人間性の素晴らしさに心を打たれる。万次郎の努力も素晴らしいと思うが、これだけ愛してもらったら船長の思いにこたえなくてはならないと思う。 人との出会い、これが一番人間の運命を左右するのかもしれない。2015/05/04
