出版社内容情報
迷い込んだのは、個性派ぞろいのユートピア
大学入学を機に富山から上京し、一人暮らしを始めた雄士。「夕飯、どうするかな」「米、炊くか」
実家から送られてきた米を一合研いで、炊飯器のボタンを押した。おかずを求めて向かった近所の商店街で初めて買ったのは、豊倉惣菜店のメンチカツ(タイムサービスで100円)と煮玉子(引越し祝いでサービス)だった。アパートのお風呂を持て余して通い始めた銭湯、銭湯で知り合ったシゲさんに連れて行ってもらったおにぎりの店、アルバイトをすることになった喫茶店──。
地図を描くように商店街を歩き、世界を広げていく雄士の日々を、美味しく、楽しく、温かく描く。
「小説丸」の連載で人気を博した、エッセイ『酒場の君』『西高東低マンション』で注目を集める著者の初小説が書籍化!
一角通り商店街にあるのはどんなお店? 目次をご紹介!
豊倉惣菜店
鶴亀湯
おにぎり徳ちゃん
喫茶ネムノキ
イッカクベーカリー
立ち飲みジョン
ちとせや一号店・三号店
パティスリーポーリー
獏の夢書店
一角通り動物病院
魚辰
茶舗なかむら堂
一角通り商店街振興会
徳森眼鏡店
【目次】
内容説明
大学生が迷い込んだのは、個性的な店主の集うユートピア。美味しい、楽しい、温かい。エッセー界の新星、初小説!
著者等紹介
武塙麻衣子[タケハナマイコ]
1980年神奈川県生まれ。立教大学文学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
さちこ
48
心が暖かくなる小説。去年末っ子を県外の大学に送り出した自分の境遇とあいまりしみじみと人の優しさを感じた。忘れ得ぬ人々との出会いがある。この筆者の現実と創作の境界が混じり合う作風が懐かしい。ろろろんがキーワード。2026/09/18
シャコタンブルー
48
こういう活気ある商店街が近くにあれば最高だ。豊倉惣菜店は安くて美味しそうなので常連客になりそう、魚辰の新鮮な魚介類で立ち飲みするのも楽しそう。登場人物誰もが優しくいい人ばかりなので何も事件が起こらない(笑) それでも何か曰くの在りそうな人もいたが・・おそらく続編でそのあたりのエピソードが明らかになるのかも知れない。2026/09/10
コンチャン
16
冒頭で主人公が一人暮らしを始めようとする場面を読みながら、もう20年以上前のことなのに、自分が大学生になって初めて一人暮らしをしたときのことを思い出してしまって、とても感傷的な気分になりました。そこからはこの物語の虜。商店街に出てくる魅力的な店や人たちに囲まれて成長していく姿を追いかけていくうちに読了していました。回収しきれていない物語もありそうなので、もっと深堀できた気もしますが、それでも楽しかったです。2026/07/26
遙
14
凄く良かったー。エッセイ[西高東低マンション]が凄く好きだったので今作も楽しみに読み出したら期待以上。富山から上京した大学生の雄士は、一角通り商店街から近所のアパートで大学生活を送ることに。お気に入りの惣菜店や銭湯に通い、喫茶店でアルバイトを始めたり、住民達との愉快であたたかな交流もあり、大変ほっこりしました。この世界観をいつまでも読んでいたかったし、きっとまた読めると信じています。 ずらりと並ぶ商店のどこかに住んだらどんなだろうと今でも思ったりします。今後もコンスタントに新作チェックをしたい著者さん!2026/07/30
カーンズ
6
武塙麻衣子さんの初小説。富山から進学で都会に一人暮らしをする雄士が街の商店街での暮らしの出来事。人の温かさ、ごはんの美味しさ、食べることの楽しさ、すべてが詰まった内容。エッセイでの武塙さんの人柄がそのまま現れてて読後はホロリと来ます。一角通り商店街に住みたい!2026/08/23




