南海王国記

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南海王国記

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  • サイズ 46判/ページ数 512p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093867580
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

史上初、台湾侵攻!歴史小説の巨人、最新刊

国境を脅かす騎馬民族の大軍を何度も退け、明王朝を堅守し続けた名将・袁崇煥(えんすうかん)が、私欲にまみれた宦官たちの讒言によって処刑された。明朝の終わりの始まりだった。若き崇禎帝(すうていてい)は人民の困窮などには目を向けず、自らの独裁君主権を脅かされることばかりを恐れた。ほどなく、李自成(りじせい)の反乱によって明は滅亡した。

その年、20歳を迎えた青年がいた。青年は、漢土の沿海で最も恐れられた海賊の子だった。幼い頃から聡明だったその青年は科挙の生員(受験資格者)となり、南京の太学で儒学を修めた。青年の名を、鄭成功(ていせいこう)といった。

明王朝が倒れ、満州の騎馬民族が国号を清とあらため漢土を席巻、明の旧臣らが続々と清に寝返っていく中で、「抗清復明」を高らかに掲げて青年は国を作った。
台湾島に建てられたその国は、わずか22年の間だけ幻のように耀いた。

【編集担当からのおすすめ情報】
「飯嶋和一にハズレなし」と称される歴史小説の巨人、
『星夜航行』以来7年ぶりの最新作がついに刊行!

中国大陸、そして台湾へ……
17世紀の漢土沿海で繰り広げられた激動と、歴史を紡いだ人々の矜持を、独自の視点で辿っていく雄大な物語。
どうぞお楽しみください。


【目次】

内容説明

人民の多くが我欲に走り、人を騙すことにばかり奔走する―「信」の失われた世界に、再び「信」を取り戻すために、その青年は武人として生きる決意をした。1661年、西洋人がフォルモサと呼んだその島に青年が建てた国は、わずか22年の間だけ幻のように耀いた。寡作ながら全て傑作!歴史小説の巨人が七年ぶりに完成させた、迫力の一千枚!!

著者等紹介

飯嶋和一[イイジマカズイチ]
1952年、山形県生まれ。83年「プロミスト・ランド」で小説現代新人賞、88年「汝ふたたび故郷へ帰れず」で文藝賞、2000年『始祖鳥記』で中山義秀賞、08年『出星前夜』で大佛次郎賞(同年、「キノベス!」第1位)、15年『狗賓童子の島』で司馬遼太郎賞(同年、週刊朝日「歴史・時代小説ベスト10」第1位)、18年『星夜航行』で舟橋聖一賞(同年、週刊朝日「歴史・時代小説ベスト10」第1位)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

パトラッシュ

120
明清交替期の17世紀中国は、三国時代の再来といえる状況下にあった。半世紀余の騒乱期を明朝復興を掲げて戦い抜いた鄭成功の生涯を軸に、当時の人びとが必死に生きた姿が生々しく描かれる。裏切りや陰謀、戦争と外交が錯綜し、男たちの欲望がぶつかる中で無数の命が踏み砕かれていく有様は、大陸における戦いの容赦のなさを思い知らせる。ただ文学というより森鷗外や海音寺潮五郎の史伝風で一貫するため、骨格は大河歴史小説だが波乱万丈の物語とは思えなかった。著者が通俗時代物になるのを強く拒んだ故だろうが、堅苦しい歴史書を読んだようだ。2025/09/03

もりくに

65
飯島和一さんはとても「寡作」だが、毎回違うテーマ(シリーズものではない!)を、重厚にスケール大きく描く稀有の作家。この作品も雑誌掲載後、推敲7年。面白くないわけがない!作者、初めての中国歴史に想を得た作品。私は「三国志」や「水滸伝」のように、人名、地名がてんこ盛りの作品は頭が付いて行かず敬遠していた。本作も、飯島さんでなければ、パスしていた。案の定、読み始めてしばらくは、主要人物(100人くらい)表と、地図をひっくり返しながら苦戦したが、その内リズムに乗ってきた。清による明の滅亡から、南明の滅亡まで。2025/09/24

まえぞう

24
国姓爺、鄭成功一族の話しです。淡々とした語り口は好きなのですが、躍動感あるはずの物語がどうも活きてきません。初めて読んだ陳舜臣さんの二部作(風よ雲よ、旋風に告げよ)の印象が強すぎるのかもしれません。2025/09/15

Mc6ρ助

18
世の中をお金というものものさしで測ってしまっているモノスケールな今の日本、それでも、力、権力、武力などをものさしとする時代からは何層倍もマシなのかも知れない。明にも清にも、いや、主人公たる国姓爺、鄭成功にさえ何の道義も感じられないなんて、飯島和一さんの著作でそんな感覚となるとは予想だにしなかった。トランプの王国と化して見えるアメリカのTV騒動にこの国の高市元総務大臣の停波発言を思い浮かべる、また力のモノスケールな世界に巻き戻るのか?えっ停波高市が一番人気?先の大戦みたいに国民が望んだなんて言われたくない。2025/09/19

たかあき

7
まさに宮城谷理論による「歴史小説」であり「時代小説」ではないというそれ。そんなわけで「堅い」。登場人物で話を盛り上げないのでストーリーは極めて淡々と進み淡々と終わる。筆者の作品を読んだのは2作目でその感想は前回読んだ「星夜航行」でも同じだったのだが、そっちは秀吉の朝鮮出兵と金山経営がメインストーリーだったのである程度素材が分かっている料理で作者の味付けを味わうのでそこまでではなかったが、今回は素材自体がほぼ初めて触れる「鄭成功」だったのでより難しかった。更に言えば地理感。地図は付いていてもそれでも難しい。2025/08/28

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