鬼哭―帝銀事件異説

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鬼哭―帝銀事件異説

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  • サイズ 46判/ページ数 368p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093867467
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

12人が毒殺された帝銀事件、実行犯の告白

昭和23年、12人が毒殺された「帝銀事件」。
実行犯が告白する驚愕の真実!

亡くなった祖母の遺品整理のため訪れた父の実家で、穂月沙里は近所の古書店主から「穂月広四郎記」と題された奇妙な手帳を預かった。祖母から、沙里が来たら渡すよういわれていたらしい。
店主の話によると、祖母はその店で、昭和23年に帝国銀行椎名町支店で発生したいわゆる「テイギンジケン」関連の資料を多く購入していたという。
謎の手帳には、地元の石井という有名人が創設した部隊に入るため満州に渡った広四郎なる人物の、壮絶な体験が記されていて……。

「昭和100年」となる2025年、戦後最大のミステリーとされる未解決事件に挑む。
実行犯は? 真犯人は? 果たして冤罪か?
遠い過去の出来事が「今」につながる驚くべき結末とは?
衝撃のサスペンス!

【編集担当からのおすすめ情報】
「昭和の大事件をもう一度、鳴海さんの史観から小説にしてみませんか」

最初にそんなお願いをしたと思う。おそらく2022年の年末くらいだったと記憶している。
鳴海さんは「どんなものが読みたいんだい?」とおっしゃって、快く引き受けてくださった。
作家と編集者の関係は、特殊である。作家は自分が書きたいものだけを書くと言う場合もあるが、担当編集者とのやり取りの中で、編集者の想いをくみ取って作品化していただけることがままあるのだ。そして、このようなやり取りの中から本作品はスタートした。

まず「昭和の大事件」は比較的早い段階で「帝銀事件」にしようということでまとまった。
その後鳴海さんは、帝銀事件関連はもとより、石井部隊、登戸研究所から満州開拓の歴史に至るまで数十冊に及ぶ書籍資料と膨大な時間の映像資料と格闘し、最初の原稿をいただいたのが2023年の4月であった。
そこから1年以上の歳月をかけて改稿を重ね、本作品は上梓された。

昭和100年という記念すべき年に、戦後最大のミステリーとされる大事件を、新しい視座から描いた本作品をぜひ楽しんでいただきたいと思います。

内容説明

亡くなった祖母の遺品整理のため訪れた父の実家で、穂月沙里は近所の古書店主から「穂月広四郎記」と題された奇妙な手帳を預かった。祖母から、沙里が来たら渡すよういわれていたらしい。店主の話によると、祖母はその店で、昭和23年に帝国銀行椎名町支店で発生したいわゆる「テイギンジケン」関連の資料を多く購入していたという。謎の手帳には、地元の石井という有名人が創設した部隊に入るため満州に渡った広四郎なる人物の、壮絶な体験が記されていて…。実行犯は?真犯人は?果たして冤罪か?遠い過去の出来事が“今”につながる驚くべき結末とは?

著者等紹介

鳴海章[ナルミショウ]
1958年北海道帯広生まれ。日本大学法学部卒。91年航空小説『ナイト・ダンサー』で第37回江戸川乱歩賞を受賞し、デビュー。アクション、警察、歴史、SF等、幅広いジャンルの作品を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

134
私のような単純な素人には【帝銀事件】の謎がこうした小説として読めるのだもの「あり得る」って思えちゃう。本作は帝銀事件に行き着く敗戦までの過程に読み応えがあった。【731部隊】も謎が一杯で何処に真実がどこまで事実が・・って今更ながら怖い。現代パートから辿る過去が、敗戦直後の混乱の中で起きた事件に結びつく昭和のミステリーで、最後に現在に至る親子の会話にホッとするような(やっぱり小説だよね)そんな感じだった。だけど鬼哭かぁ。広四郎を泣いた青鬼として結ぶのはモヤモヤしちゃう。そんな私は鬼ですね。2025/02/21

ゆみねこ

69
戦後の混乱期に起きた「帝銀事件」。事件後逮捕された画家は獄中で無実を訴えながら、病死。しかしこの作品では、千葉県の小作農の次男坊・穂月広四郎が貧しさと徴兵から逃れるため満州に渡り、731部隊で悍ましい体験をする。終戦・シベリア抑留・ソ連とアメリカの思惑や731部隊上層部の身勝手さそして事件が…。戦争は人の心を狂わせ、人の運命も狂わせる。事件の陰にもしかしたらこういう事実があり得たかもと想像をかき立てられた。2025/04/25

rosetta

35
★★★★☆最終的に帝銀事件に行きつくけれど、語られているのはほぼ満州の七三一部隊のこと。歴史の重さとその奔流に弄ばれる庶民、だが大切な人のために真摯に生きていくこともできた、それが例え鬼の所業でも。戦争が、国のトップの野望が国民を巻き込んで不幸のどん底にたたき落した時代、再度の応召から逃れるため満州に渡った広四郎。犯罪者や満人、漢人を材料に病原菌を兵器にする研究を続ける悪魔のような七三一での仕事にも人間は次第に慣れてしまう。敗戦で何とか日本に帰ってきた広四郎はかつての初恋の人を救うために覚悟を固める2025/03/08

YUUUUMI

21
主人公である穂月沙里は、古書店主から奇妙な手帳を預かった。それは亡くなった祖母からの手帳で、12人が毒殺された『帝銀事件』の出来事を記した記録だった…。物語は過去に遡って穂月広四郎へと移り変わり、七三一部隊の描写へと展開していくが、マルタと言われる者たちへの実験の様子や人ではない扱いには衝撃を受けた。そういう事の積み重ねで、感覚が麻痺してくるのだろうか、帝銀事件へと繋がる暗殺の数々や戦争は恐ろしいものだということを再認識し、ドラマとして描かれているので、とても理解しやすかった。2025/03/30

檸檬の木

20
無実を訴え続けた犯人が獄中死した帝銀事件。満州の731部隊が丸太という者たちを使い淡々と行われていた生々しい人体実験は調査した参考文献から実際に行われていた事が想像できる。史実を元にしたフィクションとあるが、軍属として731部隊に所属し敗戦後シベリアに収容された穂月広四郎がソ連の思惑のために利用され事件に手を染めて行く様が見事に描かれており夢中になり読み耽った。「泣いた赤鬼」の童話の中で広四郎は赤鬼を退治する青鬼となったが、結局青鬼も泣いて長い物語が幕を閉じた。2025/04/20

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