出版社内容情報
私も、みんなと家族だったらよかった。
東京・目黒の家で暮らす小学5年生の奈保子の家族は、父親の不倫をきっかけに崩壊しつつあった。奈保子は母の失踪を機に、大阪にある父の実家にひとり預けられることになる。河原で出会った同じ年の少女・アサコが奈保子を連れて帰ったのは、血のつながらない4人の兄弟たちが住む、穴ぐらのような家だった。なかでも歳の離れた長男の鋭い眼光に、奈保子は心を奪われるが──。
痴呆が進んだ祖父の静けさと、灼熱の太陽を反射して光る大阪の川面が、冷え切った主人公の心を揺さぶる。人がはじめて対峙する「孤独」を丁寧に描いた、少女のひと夏の成長物語。
【編集担当からのおすすめ情報】
池松壮亮さんと上白石萌歌さんが、推薦コメントを寄せてくださいました!
「少女が全身で掴んだこの世界に出逢った記憶は、繊細で美しく、切なく温かく、いつまでも私の心に漂って失われることはない」――池松壮亮
「だれにだって、忘れられない夏がある。そのかけらのひとつひとつを、手のひらでぎゅっと握りしめながら、みな大人になってゆくのだと思う」――上白石萌歌
内容説明
東京・目黒の家で暮らす小学5年生の奈保子は、母の失踪を機に、大阪にある父の実家にひとり預けられることになる。河原で出会った同じ年の少女・アサコが奈保子を連れ帰ったのは、血のつながらない4人の兄弟たちと住む、穴ぐらのような腐りかけの家だった。人がはじめて対峙する「孤独」を丁寧に描いた、少女のひと夏の成長物語。
著者等紹介
福田果歩[フクダカホ]
1990年生まれ、東京都出身。日本大学藝術学部映画学科脚本コース卒業。受賞歴に、22年の第四十八回城戸賞準入賞などがある。本書が初のオリジナル小説となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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さちこ
horihori【レビューがたまって追っつかない】
真波
つく
らびぞう