鳥と港

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鳥と港

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093867191
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

“これから”の働きかたの物語

大学院を卒業後、新卒で入社した会社を春指みなとは九ヶ月で辞めた。所属していた総務二課は、社員の意識向上と企業風土の改善を標榜していたが、朝礼で発表された社員の「気づき」を文字に起こし、社員の意識調査のアンケートを「正の字」で集計するという日々の仕事は、不要で無意味に感じられた。部署の飲み会、上司への気遣い、上辺だけの人間関係──あらゆることに限界が来たとき、職場のトイレから出られなくなったのだ。
退職からひと月経っても次の仕事を探せないでいる中、みなとは立ち寄った公園の草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には、手紙が一通入っていた。
「この手紙を手に取った人へ」──その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の「郵便箱」を介した文通が始まった。
無職のみなとと不登校の飛鳥。それぞれの事情を話しながら「文通」を「仕事」にすることを考えついたふたりは、クラウドファンディングに挑戦する。
『ブラザーズ・ブラジャー』『人間みたいに生きている』の新鋭が描く“これから”の働きかたの物語!


【編集担当からのおすすめ情報】
著者の佐原ひかりさんは、デビュー作『ブラザーズ・ブラジャー』で注目を集め、3作目の『人間みたいに生きている』で大ブレイク。司書として働きながら多数の連載を抱える、兼業作家の経験も活かして描いた、新しい時代を生きる世代の働き方の物語です。
仕事とはなんなのか、なんのために働くのか、好きなことは仕事にできるのか……仕事観を見つめ直すきっかけになる一冊です。
そして、作品の中に描かれる手紙のやりとりもとても魅力的です!
《便箋、インク、封筒、切手、気持ち、話題、ことば。すみずみまでこだわって、整理して。手紙を書くときに覚えるのは、心の手入れをしているような感覚だ》
読後、誰かに手紙を送りたくなるかもしれません。文通、しませんか?

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本書は、アクセシビリティに配慮した本です。視覚障害・肢体不自由などの理由で必要とされる方に、本書のテキストデータを提供いたします。
本書巻末よりお申し込みください。
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内容説明

院卒で入社した会社になじめず、春指みなとは9ヶ月で辞めた。退職からひと月、立ち寄った公園で草むらに埋もれた郵便箱を見つける。中には手紙が一通入っていた。その手紙に返事を書いたことがきっかけで、みなとと高校2年生の森本飛鳥の文通が始まった。私たちをつないだ文通を仕事にしたい―ふたりはクラウドファンディングに挑戦する。

著者等紹介

佐原ひかり[サハラヒカリ]
1992年兵庫県生まれ。2017年「ままならないきみに」でコバルト短編小説新人賞受賞。19年「きみのゆくえに愛を手を」で氷室冴子青春文学賞大賞を受賞し、2021年、同作を改題、加筆した『ブラザーズ・ブラジャー』で本格デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

のぶ

136
読み進めるうちに、心に沁みてくるようなお話だった。新卒で入社した会社に馴染めず、9ヶ月で辞めたみなとと、不登校の高校生・飛鳥が、ひょんなことから知り合い、文通屋を始めるという物語。インターネット上で始めたそのサービスの名前は<鳥と港>。そのサービスは順調に行くのか?途中からちょっとしたサスペンス感もあり、読むスピードが速くなった。手紙の温かさが作中に敷き詰められていて、ラストも爽やかな読後感を感じられて良かった。代書を扱った小川糸さん「ツバキ文具店」とは違った手紙の魅力が込められた作品だった。2024/07/05

けんとまん1007

130
文章を書くこと。しかも、直筆で書くこと。それを考える。直筆で書くことは、五感で書くことにつながるのかなと思う。手紙というものの意味を考える。時間がかかることに、何か大切なものがあるように思う。そんなことが、登場する中心である二人にも、あてはまる。書くこと、読むこと、相手を思うこと、自分自身を思うこと。そこにある時間が、それを何度も繰り返させてくれるのではないだろうか。その時間が、次への一歩にもなりうる。2024/08/18

美紀ちゃん

119
佐原ひかりさんの本が好き。これもとても良かった。知らない人との文通は楽しいと思う。このSNSの時代に文通。心踊ると思う。文通屋を仕事に。会社を辞めた理由を消化できないでいるみなと。細かい嫌なこと辛いことの積み重ねだった。 思い出すと苦しくなる。限界だった。森本飛鳥も学校で辛いことがあった。友達と会いたくないような様子がうかがえる。柊ちゃんのマッチング制にする案。公園のミントグリーンの郵便箱。手紙ってなんで感動するんだろう。手紙には力があると思う。温かい話だった。話し合うことは大切だなあと思った。2024/08/19

おしゃべりメガネ

105
う~ん、なんだろう、読後感がイマイチスッキリしない違和感みたいなものは。いい話だし、ネガティブ要素はないはずなんだけど、自分的には読み終えて純粋に良かったなにはなれなかったです。院卒でありながら、仕事を9ヶ月で辞めた「みなと」と高校不登校の「飛鳥」。二人はちょっとしたきっかけから手紙でつながり、'文通屋'をはじめるコトに。おそらく主人公の二人、どちらも好きになれず、感情移入ができなかったのが大きいかなと。特に「みなと」には何度も辟易させられてしまいました。ステキなテーマなのになんだか勿体ない作品でした。2024/07/19

hirokun

100
★4 佐原さんは初読みの作家さん。25歳の失職中の女性と不登校の高校2年生の男子の青春小説。よく小説に登場する不幸な家庭環境、適応障害等に苛まれた人物ではなく、ごく普通いや極恵まれた環境に育った二人のやり取りを通して、人と人との繋がりを求める若者の青春譚が素直な文章で丁寧に描かれている。私の経験から言っても、恵まれた環境で育った人の中にもいろんな人間関係、職場環境に馴染めない人たちは多く存在すると思う。そんな状況下、様々な経験を経て成長していく若者の姿は、非常に微笑ましい。2024/07/31

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