母子月―神の音に翔ぶ

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母子月―神の音に翔ぶ

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  • サイズ 46判/ページ数 320p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093867061
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

歌舞伎役者が命を懸けて守りたかったもの。

公演中に毒殺された歌舞伎の女形――驚愕の事情と意外な下手人!

女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京は人気低迷に足掻いていた。
天に授けられた舞の拍子「神の音」が聞こえなくなっていたのだ。
路京は座元と帳元の強い勧めもあり、現状打破のため、因縁の演目を打つことに。
師匠の初代路京が舞台上で殺され、さらに瀬川家が散り散りになったきっかけの「母子月」だ。
子役として自分も出演した因縁の公演を前にして、初代殺しを疑われた者たちが集まってくる。
真の下手人は誰なのか?
初代はなぜ殺されてしまったのか?
終幕に明かされる真相に涙を流さずにはいられない、感動の時代小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
『恩送り』で第一回警察小説新人賞を受賞した際、満場一致、全選考委員が激賞しただけあって、筆力は折り紙付きの著者です。本作は歌舞伎の世界に浸かれるのはもちろんですが、江戸情緒も余すことなく描き込まれています。最高の読みどころは、主人公を陰ひなたで見守る、女形歌舞伎役者である初代瀬川路京の息子の心の機微。本当に俊逸です。

内容説明

芸に命を捧げる歌舞伎役者には、血も涙も汗も枝葉に過ぎない。女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京は人気低迷に足掻いていた。天に授けられた舞の拍子「神の音」が聞こえなくなっていたのだ。路京は座元と帳元の強い勧めもあり、現状打破のため、因縁の演目を打つことに。師匠の初代路京が舞台上で殺され、さらに瀬川家が散り散りになったきっかけの「母子月」だ。子役として己も出演した因縁の公演を前にして、初代殺しを疑われた者たちが集まってくる。真の下手人は誰なのか?初代はなぜ殺されてしまったのか?終幕に明かされる真相に涙を流さずにはいられない、感動の時代小説!

著者等紹介

麻宮好[アサミヤコウ]
群馬県生まれ。大学卒業後、会社員を経て、中学入試専門塾で国語の講師を務める。2020年、第1回日本おいしい小説大賞応募作である『月のスープのつくりかた』を改稿し、デビューを飾る。2022年、『泥濘の十手』で第1回警察小説新人賞を受賞(刊行時に『恩送り 泥濘の十手』へ改題)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

154
歌舞伎の世界の光と影。34年前の初代瀬川路京毒殺の真相が、同じ演目『母子月』を再演することにより暴かれる顛末。歌舞伎界だけじゃない、人の心に巣喰う妬みや僻み、孤独感・・諸々の闇が晒されるのが痛いほど上手い。二代目路京が与一と呼ばれ、芸の世界に足を踏み入れた頃のそれぞれの思いが絡み合う。才能とか師弟とか親子とか・・そしての犯人に気持は重い。だがしかし、本作で私が一番惹かれたのはまさかの直吉だ。始めはイヤな奴だなと思ったのに、遂にはこれぞ人間臭くて追いかけていたのだ。麻宮さん天晴れ!2024/03/11

みっちゃん

134
花形女形が舞台上で毒殺される、という衝撃的な場面から始まる。しかも下手人は実の息子だった。34年後、嘗ての子役が女形の名跡を継ぎ、因縁の演目「母子月」を再演する事に。それをきっかけに脳裏に甦る孤児だった己を見い出し引き取り、演じ踊る喜びを教えてくれた師匠との日々。どんなに精進してもたった一握りの者しか登れぬ高み、周りからの理不尽な妬み、そねみ。でも支え、励ましてくれたひと達との心温かな触れ合い。やがて明らかになる事件の真相とは。作者は健気な子どもの心情を描くのが本当に巧い。何度も目頭を押えて読んだ。2024/06/06

ちょろこ

123
心揺れ続けた一冊。ただ一つの願いのために人はどれだけの想いを抱え溢れさせるのかを強く見せられた物語。現在と過去を行き来しながら紐解かれていく歌舞伎界の人間模様と交錯する想い、そしてあの時。自分の心の中を丁寧に掬い取っては何が一番大切で、何を捨てどうするべきかを選び行くそれぞれの細やかな心情描写が秀逸。言葉が沁み入ると同時に優しき心、負の心の芽という良くも悪くも人の心を存分に知り、共に心揺れ続けたほど。人と人との心は時にすれ違い回り道。でもその分、知り得た時の貴さを思う。たどり着いた真相と景色に見事に落涙。2024/03/07

タイ子

96
歌舞伎の世界。主人公は女形の歌舞伎役者2代目瀬川路京。34年前に舞台上で初代路京が毒殺された。その時舞台にいたのが今の2代目路京、その頃は与一と名のっていた。犯人は実子の円太郎でその後母子共々大阪に行ってしまう。今再びその演目「母子月」が演じられようとする時、路京(与一)の頭に浮かぶ30数年前の様々な出来事。それはまさしく歌舞伎界の光と影であり、嫉妬と憎しみ、そして深い愛情でもあった。今と過去が並行に描かれる中で、路京を貶めた者、支えてくれた者、愛してくれた者、この心象風景がとてもいい。心が震える一冊。2024/02/22

天の川

61
歌舞伎。天賦の才の有無が物を言う世界だと思い知る。だからこそ妬み嫉みが生まれる。引きずる者、乗り越える者。そして、光を浴びる者は孤独と共に精進しなければならない。身の内に聞こえていた音を失い、人気が翳る二代目瀬川路京。起死回生を狙う演目『母子月』は彼が子役で出演し、母役の初代路京が舞台上で毒殺された演目だ。来し方を振り返った時、孤独だった与一(2代目路京)の異例の大抜擢を巡る様々な人の思いはいずれも理解できる。下手人は早い段階で察せられたが、一人一人の心の動きに惹きつけられ、直吉の悟りの境地に心打たれた。2024/05/10

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