教室のゴルディロックスゾーン

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教室のゴルディロックスゾーン

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  • サイズ 46判/ページ数 290p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093866736
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

自分だけの孤独を大切にしてください。

中学校のクラスに馴染めず、現実から妄想の世界に逃げがちな依子。彼女が頼れるのは 父と、幼い頃から一緒に育ってきた愛犬のトト、そしてたった一人の友人・さきだけだった。しかしクラス替えからしばらくして、さきは依子を避けるようになる。
どうして? なんで?
今までのようにさきと仲良くしたい依子だったが、新しい友達と一緒にいるさきは、話し掛けてもすぐに離れていってしまう。
いっぽう、クラスメイトの伊藤さんは、クラスでいちばん目立つグループに所属しながらも、誰にでも分け隔てなく接してくれる女の子。優等生タイプの子にも、オタクっぽい子にも、そして依子にも話し掛けてくれる。
そんな彼女を好ましく思う依子だったが、伊藤さんと同じグループのリーダー・濱中さんに苦手意識を抱いているため、自分から話し掛けることはできなかった。
その後、事態は伊藤さんのけがを契機に思わぬ展開を見せる。


【編集担当からのおすすめ情報】
本作の主要人物である依子は、人とコミュニケーションを取ることが不得意で、クラスでも浮いた存在です。話せる友人がいないこと、孤独でいること……。一見すると彼女には、「居場所」がないように思えるかもしれません。
しかしこの世は、不安なとき、孤独を感じたときに手を差し伸べてくれる人がいることだけが、必ずしも幸せとは限りません。孤独であったからこそ、掴めることもきっとあるはずです。
全6篇からなる連作短篇小説、ぜひご一読いただけたらと思います。そして「自分の、自分だけの孤独を大切にしてください」。

内容説明

中学校のクラスに馴染めず、現実から妄想の世界に逃げがちな依子。彼女が頼れるのは父と、幼い頃から一緒に育ってきた愛犬のトト、そしてたった一人の友人・さきだけだった。しかしクラス替えからしばらくして、“新しい友達”ができたさきは依子を避けるようになる―。自分の居場所を見つけられない人、探してしまう人へ贈る、著者渾身の連作短篇小説。

著者等紹介

こざわたまこ[コザワタマコ]
1986年、福島県生まれ。専修大学文学部卒。2012年「僕の災い」で「女による女のためのR‐18文学賞」読者賞を受賞。同作を収録した『負け逃げ』でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

148
読み進めるほどに、遥か昔に掴みそうで掴めなかった思いや、取り返せない口から出た言葉の数々、青くて痛くて・・でも求めて止まない諸々の感情を思い出したような感じだった。狭い世界で自分の感情を持て余していた頃。二度と戻らないのは今だからわかる事。『ゴルディロックスゾーン』何でもカタカナにしないでよ!って思ったのはおばちゃんの私(汗)久しぶりのこざわたまこさんを堪能した。2024/07/28

konoha

64
最初は妄想癖のある少女の話かと思い馴染めなかったが、女子中学生の連作短編なんだと気付くと読みやすくなった。自分が居心地の良いグループに寄生する女子中学生の生態が上手く描かれている。新鮮なのは、「わりきれない私達」。クールな伊藤とリーダー格の濱中のグループは相変わらずだが、教育実習生の宇手先生が良い味を出している。先生の孤独についての話が印象的。全く別の場所にいる伊藤と依子の距離も徐々に近づいていく。教室って違う人種が集まった宇宙のよう。孤独を知って人との付き合い方を覚えていく場所なのかもしれない。2023/09/13

sayuri

63
一人は嫌だ、一人は寂しい。居場所を求め葛藤する女子中学生達の切実な思いが行間からヒリヒリと伝わって来る。中学校を舞台にした本作は自分の過去の記憶を呼び覚ます。部活動に班決め、誰と一緒に昼ご飯を食べ放課後を過ごすのか。大人になった今だから、彼女達に心配しなくても大丈夫と言えるけれど学校という狭い社会が全ての中学生にとっては今こそが大事。<ちょうど良い距離>を意味するゴルディロックスゾーン。適切な距離感って難しい。だが孤独を経験した彼女達だから見えたものがあるはずだ。思春期の心の揺らぎを繊細に描いた成長小説。2023/08/12

ぼっちゃん

49
2024年中学入試に出た小説ランキングで5位4校とのことで読んでみた。中学女子グループ間の物語。ゴルディロックスゾーン”ほどほどの、ちょうどいい場所で、生存可能領域”を求め皆が自分の居場所を求め、友達に気を使いはみ出さない様にしているのはよくわかるが、女子のドロドロとした嫌な部分が多く、さわやかな読書ではなかったかな。【図書館本】2024/09/21

モモ

47
中学生の今が書かれた本。依子はおとなしく夢見がち。さきは小学生時代に軽くついた嘘で嘘つきだと思われている。誰とでも分け隔てなく接する陸上部のエース伊藤。人に攻撃的で誤解されがちな濱中。まだ相手を思いやるより、感情むきだしだったりするので、争いごとが絶えない。言っちゃいけないことを言ってしまうこともあり、なかなか大変だ。でも、こうして円滑な人間関係の基礎を学んでいく時期でもあるんだなと思う。意外としんどい読後感でした。2023/08/27

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