恩送り―泥濘の十手

個数:
  • ポイントキャンペーン

恩送り―泥濘の十手

  • 麻宮 好【著】
  • 価格 ¥1,870(本体¥1,700)
  • 小学館(2022/12発売)
  • 【ウェブストア限定】サマー!ポイント5倍キャンペーン 対象商品(~7/21)※店舗受取は対象外
  • ポイント 85pt
  • ウェブストアに1冊在庫がございます。(2025年07月18日 06時56分現在)
    通常、ご注文翌日~2日後に出荷されます。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 316p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093866620
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

第1回警察小説新人賞受賞作!

付け火の真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。
おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。
手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。器の身はどこにあるのか? いったいどんな器なのか?
もつれた糸がほどけずに四人が焦るある日、大川に若い男の土左衛門が上がったという。
袂から見つかったのは漆塗りの毬香炉。だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。
身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した毬香炉は一対だったと判る。
利助と藤一郎とを繋ぐ毬香炉は果たして誰のものなのか?
おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか?


【編集担当からのおすすめ情報】
選考委員満場一致の受賞作だけあって、とても新人とは思えない筆力に驚かされます。捕物を愉しめるのはもちろん、江戸情緒もたっぷり描写されていて、特にヒロインの探索を手助けする、少年ふたりにかかわる人情の機微が読みどころとなっています。
選考委員をしてくださった各先生のコメントもどうぞ。

***

相場英雄氏
「流れるような文体、各キャラクターの視点、そこから広がる江戸の風景描写が俊逸」
月村了衛氏
「堂に入った書きぶりで、江戸情緒、人物描写ともに立派なものです」
長岡弘樹氏
「この文章はすでにプロ級であり、読み手は安心して作品世界に身を委ねていられる」
東山彰良氏
「細部にまで目端が行き届いていて、登場人物を過不足なく使い切っているところが見事でした」

内容説明

火付けの真相を追ったまま、行方知れずになっている岡っ引きの父・利助を探す娘のおまき。おまきを手助けする材木問屋の息子・亀吉、目の見えない少年・要、そして臨時廻り同心の飯倉。手がかりは漆で塗られた謎の蓋のみ。器の身はどこにあるのか?いったいどんな器なのか?もつれた糸がほどけずに.四人が焦るあの日、大川に若い男の土左衛門が揚がったという。袂から見つかったのは漆塗りの容れ物。だが、妙なことに蓋と身が取り違えられていた。身元は薬種問屋相模屋の跡取り息子・藤一郎で、のちに利助の遺した蓋と藤一郎が遺した容れ物は一対だったと判る。利助と藤一郎とを繋ぐ容れ物は果たして誰のものなのか?おまきと三人は新たな手がかりを元に利助を探し出せるのか?第1回警察小説新人賞受賞作!

著者等紹介

麻宮好[アサミヤコウ]
群馬県生まれ。大学卒業後、会社員を経て中学入試専門塾で国語の講師を務める。2020年、第一回日本おいしい小説大賞応募作である『月のスープのつくりかた』を改稿しデビュー。22年、本作で第一回警察小説新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

160
読み友さんの熱いレビューに誘われて。オススメは間違いなく感謝の作品だった。新人賞?手練れな感じで飽きさせず、読み応えのある作品だった。登場人物たちのキャラも際立ち、感情移入してページを捲る手が加速した。タイトルも好くて、これしかないよねって胸を打つ。親子とか、友情、人情、矜持・・その後の皆に会いたいなぁ。読み友が「読み送り」したい作品と言っていたが私も同感。未読の方は是非!お薦めしたい。2023/06/15

ちょろこ

139
泣ける時代ミステリの一冊。良作。岡っ引きの父親を探す、娘おまきとその仲間のお江戸探偵物語は何度、綴られている言葉に涙腺を緩められたことか。人の心に焦点を、登場人物誰もに焦点を当てながら、それぞれ抱えた心の泥を丁寧に優しく掬っていくよう。そして相手の心を掬いながら自分自身をかえりみる、そんな姿が印象的で誰もが愛おしくもあった。かけがえのない想い、愛に気づくって良いな。それを教えてくれる人の温かさ、人情って良いな。視野が狭くなると心も狭くなるという言葉が沁みた。視野を拡げたら送りたくなる恩もきっと拡がるはず。2023/05/19

とん大西

133
いい。とても良い。江戸は深川。行方不明になった父利助は腕っ匹の岡っ引き。心配する娘おまきが捜索の相棒にした二人の少年。明晰で盲目の要と絵師顔負けの腕を持つ亀吉。そして彼らと心通い会わせた同心飯倉。捜査の最中におこる放火と殺し。真相は虎の尾かパンドラの箱か。いや、そんなミステリー要素ふんだんの大江戸事件簿もさることながら、やはり人情の機微あふれるおまき達のささやかな日々がいとしい。捨て子だったおまきと父母と。血縁じゃない心の結びつき。恩を返すんじゃなく送る…あぁ、いい言葉だぁ。うん、泣けましたね。2023/07/02

モルク

124
行方知れずとなっている岡っ引きの父をさがす16才のおまきと彼女を慕う目にしたものを巧みに絵に描く亀吉、目は見えないが嗅覚に優れ物覚えのよい要と共に岡っ引きを持たない同心のもとで火付け事件を追う。いわば江戸版少年探偵団。結構難しい漢字や語彙を使用しているので最初はえっと思ったが意外とすんなり中に入ってくる。子供たちの心理描写も巧みであり融通のきかない同心とのやり取りが面白い。同心の病気の母親想いの息子がまた可愛らしい。受けた恩を次の人に返すという「恩送り」という言葉の美しさを知る。とても良作だった。2024/12/02

タイ子

114
良い!何がいいってまず登場人物たち一人ひとりの描写と情景描写の素晴らしさ。主な人物たちが十歳いくつの子供だっていうからこれもバカにできない。捨て子だったおまき、大店の息子・亀吉、盲目の少年・要。この3人が行方不明になったおまきの父親を捜しながら、少しづつ大人になっていく、いや読み手も彼らをもはや子供と見えない目線で追っていく様が、とても清々しく何度も涙腺が緩む。亀吉の父親、手下をもたない同心、おまきの母親。見守る大人たちの目線が温かい。「恩送り」ならぬ「読み送り」したい作品。読友さん、ホントにありがとう!2023/05/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/20383102
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品