出版社内容情報
世紀を超えて紡ぐおいしい家族ファンタジー
第3回「日本おいしい小説大賞」、郷土愛と貴重なレシピ満載の受賞作!
石庭大輔は宇都宮市大谷町にある元石材商の旧家に暮らす公務員。ある日、石庭家に見知らぬ若い女性が現れた。アヤと名乗るその女性は明治時代の生まれで、亡くなった大輔の祖父のもとで働いていたと言う。
友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だが、アヤが作った冷やしコーヒーを口にして驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。さらに大輔は妹の忘れ形見・ルナを引き取ることになり、アヤ、そしてなぜか紫をも巻き込んで奇妙な同居生活が始まった。
天涯孤独の身で食にも生活にも興味なく生きてきた大輔だったが、アヤの作る百年前の料理に次第に食卓を楽しむ気持ちが湧き上がる。しかし、あるきっかけから新たなタイムスリップが起きてしまい……。
壺飯、じんごろう焼き、源氏飯、チタケうどん、自家製れもんミルク、甘露梅、ベーキャップル、ミルクセーキ、クリームコロッケ、柚煎りなど、おなじみのメニューから現代では失われたレシピも登場。
さまざまな食が時間をこえて絆を紡ぎだす、“おいしい”家族ファンタジー!
内容説明
宇都宮市大谷町の旧家に独り住む石庭大輔。ある日、家に見知らぬ若い女性が現れた。彼女はアヤと名乗り、明治の生まれで大輔の祖父のもと働いていたと言う。友人の紫は「タイムスリップだ!」と騒ぐが、大輔は信じない。だがアヤが作った冷やしコーヒーに驚く。祖父が生前「もう一度飲みたい」と語っていた通りの味わいだったのだ。天涯孤独で食にも興味なく生きてきた大輔だったが、アヤの作る百年前の料理に食卓を楽しむ気持ちが湧き上がる。しかしある日、新たなタイムスリップが起きて…。世紀を超えた“家族”の秘密。運命の鍵は、大正時代のカフェレシピ!?奇蹟の感涙ファンタジー。第3回日本おいしい小説大賞大賞受賞作!
著者等紹介
村崎なぎこ[ムラサキナギコ]
1971年栃木県生まれ。食べ歩きブロガーをしながら、トマト農家の夫を手伝う。ブログ「47都道府県1000円グルメの旅」は「ライブドアブログOF THE YEAR 2021丑年賞」を受賞。『百年厨房』で第3回日本おいしい小説大賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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