ニッポンチ!国芳一門明治浮世絵草紙

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ニッポンチ!国芳一門明治浮世絵草紙

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  • サイズ 46判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865968
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

絵師歌川国芳の弟子たちと二人の娘の物語

明治六(一八七三)年、歌川国芳の十三回忌の施主はただ一人の遺族で〈一勇斎芳女〉と名乗る国芳の次女。だが直前に行方知れずになったりして、どこかつかみ所のない女だ。
追善書画会に顔を揃えた落合芳幾、月岡芳年、河鍋暁斎、歌川芳藤、そして三遊亭圓朝などの弟子たちは、それぞれ新しい時代の生き方を懸命に模索していた。
そして、彼らの心の中には、いつも師匠の国芳がいる。中でも暁斎は、仮名垣魯文と絵新聞を始めると意気盛んだ。のちに日本の漫画雑誌の嚆矢となるこの雑誌は、その名も『日本地(ニッポンチ)』。
結局、弟子たちの生きざまを見届けたのは昭和まで生きたという芳女(お芳)だった。彼女も絵を描いているが、名を残した作品は今のところ三枚続きの錦絵があるだけだ。主に春画や刺青の下絵、皮絵などを描いていたらしい。彼女が最後まで守っていた国芳の遺品とは? そして国芳に終生愛されながら早世した長女の登鯉が、最後に選んだ人生の選択とは?
自身も日露戦争時に『日ポン地』なる雑誌を出していた新聞記者の鶯亭金升は、お芳から話を聞き出していくうちに、思いもかけない〈国芳の孫〉の存在を知る。








【編集担当からのおすすめ情報】
著者の「国芳一門浮世絵草紙」シリーズ(全五巻)は、幕末までの国芳と登鯉、弟子たちの物語でしたが、本書は明治以降の国芳とお芳、弟子たちの物語になっています。
二〇一八年刊行『がいなもん 松浦武四郎一代』で中山義秀文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞した著者の受賞第一作になります。

内容説明

国芳には、早世した美しい娘・登鯉と、その陰に隠れていた次女のお芳という娘がいた。誰にも愛された長女が最後に選んだものは?そして、誰かに愛されたくても愛されなかった次女が最後まで愛を求めたのは?さらにはじめて明かされる“国芳の孫”の存在…。

著者等紹介

河治和香[カワジワカ]
東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学芸術学部卒。CBSソニー、日本映画監督協会に勤務。2003年、『秋の金魚』で小学館文庫小説賞を受賞してデビュー。18年刊行の『がいなもん 松浦武四郎一代』が、北海道ゆかりの本大賞、中山義秀文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Willie the Wildcat

76
お芳を軸に描く、一門の悲喜こもごもの人柄と半生。亀の子彫りで繋がる、師匠の死と共に迎えた文明開化の荒波。兄弟弟子の芳幾の対比もあり、”ドブドブ”の半生が最も興味深い。掲載の「芳年門弟 年賀席画」は、お気に入りの浮世絵の1つ。そして”変わり種”・小圓太の芸の才能と、身内の苦悩も印象的。国芳が勧めた新作落語が、もれなく転機。クライマックスが、登鯉の死を巡る悲哀の件。様々な愛情と人情の交錯に、グッとくる。「大川に男根」や「ジャパン・パン」で時勢を学び、「ホトガラ」では思わず笑う。また浮世絵を観に行こう!2021/03/02

baba

37
歌川国芳十三回忌に集まった弟子たちの賑やかな話から始まり、国芳一門が語られる。芳年、芳幾、暁斎など妹娘の芳が金升に語った内容を小説に仕立てたように話は進む。江戸幕末から明治までのハチャメチャぶりが凄い。浮世絵に詳しかったらもっと良かったが、それでも楽しめた。2021/02/21

kawa

28
(速攻再読)初読で途中から、人物メモを作りながら読み進めると俄然面白くなる。試しに冒頭の「一.国芳の娘のこと」を再読すると非常にクリア-、勢いで一気の再読。愚鈍だけれどとんがったところを持つ弟子たちに対する歌川国芳の思い、江戸の香を残す弟子たちの明治の時代の行状、国芳の娘・お芳の父や姉に対する複雑な心持ち、等々読みどころ多数で今年のオーラス読書に相応しい一作だった(本年324冊目)。2020/12/31

kawa

28
物語は隅田川のほとり三囲(みめぐり)神社に建てる歌川国芳顕彰碑資金持ち逃げ事件から幕を開ける。資金を出し合った国芳の能天気な弟子や鉄火肌の縁者の明治の世での生き様を、娘・お芳の眼を通して描く。登場人物の多さに最初戸惑ったが、メモを取りながら読み進めるにしたがって没入。激動の時代に貧しく、可笑しく、そして悲しい人生を送った人々の様々が印象的。幕末から明治の世に生きる様子を活き活き描き出す、私が読みたかった物語にドンピシャな好著。著者の「国芳一門~」シリーズ等にも挑戦したい。 2020/12/30

rosetta

25
★★★★☆初読みの作家さんだがシリーズ「国芳一門浮世絵草子」のスピンオフみたいな位置づけらしい。勿論そっちを読んでない自分も十分楽しめたから、興味を持ったら遡って読書するのもいいかもしれない。人気絵師歌川国芳の弟子達のあれこれについて国芳の妹娘芳が語るのを明治になって鴬亭金升が聞き取った物を小説に仕立てたと言うスタイル。語り口も古い江戸弁や初めて知る地口など雰囲気たっぷり。皆して俱利迦羅紋紋を背負い火事と喧嘩が大好きな、体育会系サークルのような国芳一門の江戸っ子ぶりに惚れる。堪能した。2020/12/25

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