こんぱるいろ、彼方

個数:

こんぱるいろ、彼方

  • 提携先に2冊在庫がございます。(2025年07月12日 08時15分現在)
    通常、5~7日程度で出荷されます。
    ※納期遅延や、在庫切れで解約させていただく場合もございます。
    ※1回のご注文は10冊までとなります
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    通常、5~7日程度で出荷されます。

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫数は刻々と変動しており、ご注文手続き中に減ることもございます。
    ◆在庫数以上の数量をご注文の場合には、超過した分はお取り寄せとなり日数がかかります。入手できないこともございます。
    ◆事情により出荷が遅れる場合がございます。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 317p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865760
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

「ベトナム人? お母さんが?」

サラリーマンの夫と二人の子どもと暮らす真依子は、近所のスーパーの総菜売り場で働く主婦だ。職場でのいじめに腹を立てたり、思春期の息子・賢人に手を焼いたりしながらも、日々は慌ただしく過ぎていく。
大学生の娘・奈月が、夏休みに友人と海外旅行へ行くと言い出した。真依子は戸惑った。子どもたちに伝えていないことがあった。真依子は幼いころ、両親や兄姉とともにボートピープルとして日本に来た、ファン・レ・マイという名前のベトナム人だった。
真依子の母・春恵(スアン)は、ベトナム南部ニャチャンの比較的豊かな家庭に育ち、結婚をした。夫・義雄(フン)が南ベトナム側の将校だったため、戦後に体制の変わった国で生活することが難しくなったのだ。
奈月は、偶然にも一族の故郷ベトナムへ向かう。戦争の残酷さや人々の哀しみ、いまだに残る戦争の跡に触れ、その国で暮らす遠い親戚に出会う。自分のルーツである国に深く関心を持つようになった奈月の変化が、真依子たち家族に与えたものとは――?


【編集担当からのおすすめ情報】
野間児童文芸賞、坪田譲治文学賞をダブル受賞した『しずかな日々』、
累計約20万部のヒット作『るり姉』、
神奈川本大賞受賞の『明日の食卓』。
家族小説の気鋭が、ベトナムから来日した
ボートピープル一家のその後を描く意欲作です。

内容説明

「ベトナム人?お母さんが?」娘、二十歳の夏。家族の秘密を伝える日がやってきた―『るり姉』『明日の食卓』家族小説の名手が70年代末に来日したボートピープル一家のその後を描く新境地。

著者等紹介

椰月美智子[ヤズキミチコ]
1970年神奈川県小田原市生まれ。2001年『十二歳』で講談社児童文学新人賞を受賞。『しずかな日々』で07年に野間児童文芸賞、08年に坪田譲治文学賞を受賞。17年『明日の食卓』で神奈川本大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

205
優しいカバーに椰月さんの紡ぐ家族愛やベトナムの空気感が私を苦しくさせる。が、難しく考える必要はない。ただ知るのだ。無関心だった事のそのちょっと奥を知るのだ。性差・人種・国・主義、誰もが幸せになるために生まれてきたのに。女三代それぞれの章立てで進むのだが祖母・スワンからは逞しさを母・真依子からは苦悩を、そして娘・奈月から希望を感じた。ラストの『よくぞ、よくぞここまで』には胸が熱くなった。読了後はタイトルとカバーがなお沁みる。 2020/06/05

mint☆

150
日本人だと思っていた母親がベトナム人だった。何も知らず日本で生まれ育った奈月。友達とのベトナム旅行前、祖父母や母がベトナムからのボートピープルだったと知る。旅行に行った奈月が肌で感じたベトナム。戦争とは。アイデンティティとは。私たちの知らないところで大変な思いをしている人たちがいる。他人事だったことが身近に感じられる本だった。ラストで知るタイトルと装丁の意味。苦しいけど爽やかで温かな読後感。おすすめです。2020/09/04

美紀ちゃん

144
一緒に暮らしていて毎日見ている母親が、日本人ではないと聞いたら、それは驚く。 ベトナム人の女性は、顔立ちが日本人に似ているので、確かに自分の母親がベトナム人だということを、気づかない場合もあるかもしれないと思った。 しかし。大学生になるまで知らなかった自分のアイデンティティ。 おばあちゃんから、ベトナム戦争の話や逃げてきた時の話を聞いて、 大変だった事を知る。 ベトナムに行って、自分の目で見て感じて、大学生の女の子の素直な気持ちや、世界が広がって行くようなワクワク感に共感した。2021/09/09

fwhd8325

139
子供の頃、ベトナム戦争真っ盛りでした。もちろん、その歴史は全く知りませんでした。大学生になると、ベトナム戦争をテーマにした映画がいくつか公開されました。ほとんどが、戦争へ行ったアメリカ兵の心の闇を描いていました。私は、ベトナム戦争がどんな戦争で、どんな悲劇を生んでいったか何も知らなかったのかもしれません。若い世代に語らせることで、ある距離を持ちながらもわかりやすい内容になっていると思いました。2020/10/20

なゆ

130
「よくぞ、よくぞここまで。」もう、その一言に尽きる。胸が熱くなる。ベトナム難民、ボートピープル…ニュースとかで耳にはしていたが、この本を読んで初めてちゃんと認識した気がする。この家族がこうして存在することの奇跡。生き延びられなかった人達がどれほどいたことかと。20歳の娘、奈月が友達とベトナムに旅行に行くと言い出した事で、止まっていた時計が動き出す。母真依子が実はベトナム人であることを知らされ混乱するが、ちゃんと知ろうとする奈月は偉い。アイデンティティについての美咲のあっけらかんさも好きだな。2020/09/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/15645439
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品