ふたたび蝉の声

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ふたたび蝉の声

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  • サイズ B6判/ページ数 304p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093865357
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

いろいろあるけど、前に進もうと思う。

五十歳を目前に控えた進は、役者という職業を細々と続けながら、東京で暮らしている。最近ようやく順調に仕事が入るようになったが、娘と妻のいる家庭内では、どうにも居心地の悪さを感じるようになった。
ときどき、ふと漠然とした不安を感じることがある。これから自分たちはどうなっていくのか……。
故郷で一緒に育った姉、友人。老いていく父と母、そして今の家族、妻と娘。
進の人生に関わる様々な人がいる。そして、それぞれがひとりひとりの人生を生きている。でも、どこかで重なり、繋がり、そしてお互いの人生に何かのきっかけを与え続けていく――。
“人生は、長いようであっという間”
翻弄され、迷いながらも家族や人生と向き合い、懸命に生きる人々を描いた群像小説。


【著者より】
小説『ふたたび蝉の声』は54年間生きてきた自分の人生観、家族や友人等、いろいろな想いを込めて書いた群像劇です。知り合いの誰かと誰かを足して創った人物もいれば、まったくの想像で創った人物もいたり……。楽しみながら、噛み締めながら書きました。是非、ご一読ください。
内村光良

内容説明

自分はあと何年生きられる?仕事はこの先どうなっていく?家族の形はこのまま変わらず続けていける?進はぼんやりと天井を見上げ物思いに耽っていた。昭和、平成を必死に生き、支え合ったそれぞれの世代の“家族”と“人生”の物語。内村光良、初の書き下ろし長編小説。

著者等紹介

内村光良[ウチムラテルヨシ]
1964年7月22日生まれ、熊本県人吉市出身。1985年「ウッチャンナンチャン」としてデビュー、バラエティ番組を始め司会者、俳優、映画監督として多方面で活躍。2017年、2018年とNHK紅白歌合戦の総合司会も務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

aquamarine

98
内村さんの初の書き下ろし長編小説だそうです。役者をしている進メインに周りの人たちの視点でくるくると章が変わり、それぞれが向き合っている日常が描かれます。後半は自分が経験したことに似ていることもあって、涙をぼろぼろこぼしながら読むことになりました。彼らの会話やこぼす言葉のひとつひとつがリアルで心に刺さります。ご自身の経験を参考にされているのだと思いますが、本当にそこにありそうなそれぞれの日常をこんな風に仕上げてしまうのは、お人柄でしょうか。私の今生きている日常だって、十分小説になるものなのかもしれません。2019/05/26

chimako

89
テーマも内容も話もなかなか良かった。何度も目頭をおさえる場面もあった。後半、話のサビへのもっていき方もスムーズだったし、愛する人との別れは臨場感もあった。が、物語(小説)としてはどうかなぁ。いい話だけど時々興醒めする文章が現れる。特に前半は「大人の作文」のような表現が所々にみられて(それを狙って書いているとしたらすごい)ものを書くというのは難しい事なのだと改めて思った。主役を変えての連作は本業の作家の作品を読んだばかりだったので余計に感じたのかもしれない。多芸なウッチャンだけどLIFEの方が面白いな。2019/04/16

きみたけ

81
ウッチャンこと内村光良の初の書き下ろし小説。54年間生きてきた自身の人生観、家族や友人等、いろいろな想いを込めて書いた群像劇。多忙極める仕事の合間をぬって、朝方少しずつ書いていったそうです。本の前半は様々な人物の人生紹介が次々に出てきて後半に上手いことつながっていきますが、登場人物の関係性が分かりにくく冒頭に登場人物の相関図が欲しいなと思いました。ウッチャンらしい優しさあふれる文章でした。2022/09/09

ひらちゃん

64
ウッチャンの本。読みやすく、しかも泣かせる。うーん。なかなかやりますなぁ。なんて上から目線で申し訳ない。家族の繋がりが見えてからは、ぐいぐい惹き込まれました。小説も書けるんだ、何でも出来ちゃってマルチで面白くて、尊敬しかないな。後半はね、涙なしには読めませんよ。これから読まれる方は心して読んでね。とてもいい本でした。またウッチャンの本読んでみたいです。2019/05/03

papapapapal

47
脳内に内村さんのナレーションが溢れ、優しい気分に。熊本出身、役者を生業にしている進の家族の物語。作品全体が、内村さんの人の良さで満たされている。登場人物の全てにきちんとしたモデルが存在しそうだなとか、内村さんの実体験がたくさん盛り込まれていそうだなとか、ちょっとミーハー気分で読み進める。小説というより脚本に近いイメージ…ほんと、映画みたい。2020/07/03

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