出版社内容情報
「宇宙から大地」編、ついに激突!!
2018年10月放映、ドラマ「下町ロケット」(TBS日曜劇場)新シリーズの原作小説『下町ロケット ゴースト』に連なる、「宇宙から大地」編、クライマックスへ――!
社長・佃航平の閃きにより、トランスミッションの開発に乗り出した佃製作所。果たしてその挑戦はうまくいくのか――。
ベンチャー企業「ギアゴースト」や、ライバル企業「ダイダロス」との“戦い”の行方は――。
帝国重工の財前道生が立ち上げた新たなプロジェクトとは一体――。
そして、実家の危機に直面した番頭・殿村直弘のその後は――。
大きな挫折を経験した者たちの熱き思いとプライドが大激突!
準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末や如何に!?
待望の国民的人気シリーズ第4弾!!
池井戸 潤[イケイド ジュン]
著・文・その他
内容説明
「宇宙(そら)から大地へ」。準天頂衛星「ヤタガラス」が導く、壮大な物語の結末は…。
著者等紹介
池井戸潤[イケイドジュン]
1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。1998年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、2011年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
W-G
927
ドラマの画を想定してか、頻繁にヒキの場面があるが嫌味ではない。一作目から振り返ると、佃社長の器がものすごく大きくなっている。零細企業のオッサンが、技術と不屈の気概に依って、壮大な夢に向かう、みたいなロマンが魅力だったのが、今作では、技術面は天才をスカウトして解決、立場は大企業側と、だいぶ変容。社長はその中で、ブレずに義のある判断を下して、災いから福を見出だしていく。ある種の経営者の立身伝になりつつある。テンプレ化の傾向もあるが、会社内の機敏や技術面のディテールがしっかりしているから高い品質を維持している。2018/09/30
ヴェネツィア
711
予想されたこととはいえ、それにも増しての大勝利である。佃の抱える葛藤もほとんどなきに等しい。しいて言えば、島津の開発した特許の使用を伊丹のギアゴーストに認めるかどうか、ということくらいである。それにしても、佃自身も製作所の社員一同のなんと優しいこと。そして、使命感の持ち方のまっとうなこと。あたかも、ビジネスというのはそれの対極にあるかのごとくである。終わってみれば、佃も幸せ。社員一同も幸せ。殿村の一家も幸せ。万事メデタシメデタシである。このシリーズはこれで幕を閉じるのだろうと思われるが如何?2024/03/24
starbro
666
池井戸 潤は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。ドラマ開始前日に読めました。 http://www.tbs.co.jp/shitamachi_rocket/ シリーズ全四巻、1500頁弱完読です。何時ものパターンですが、今回は100%勧善懲悪ではなく、多少変化がありました。まだ続く感じでしょうか?ドラマも楽しみです。2018/10/13
ウッディ
621
無人農業ロボットの部品供給を行うことになった佃製作所、ギア・ゴーストに裏切られ、帝国重工からの理不尽な仕打ちに耐え、技術と情熱で未来の農業のために立ち上がる。登場人物が瞬時にドラマ出演者に脳内変換されるのは、ドラマの配役が上手なんでしょうね。勧善懲悪の物語ですが、今回は下町中小企業連合VS帝国重工+佃製作所というひねった構図です。的場の過去や重田の後悔などドラマで詳しく描かれなかった悪役達の心の中が垣間見え、奥が深かった。それにしても島津裕の格好良さが印象的でした。サクサク読めて、安定の面白さでした。2019/03/05
Tanaka
587
やっぱり面白い。池井戸さんの作品はほぼハッピーエンドだから読んだ後は爽快感もあっていい。2019/11/19