出版社内容情報
[クロノ シンイチ]
著・文・その他
内容説明
不倫、恫喝、逆ギレ、云々(でんでん?)、未曾有(みぞうゆう!)、無教養?政治家にも資格試験を!立法・司法・行政の三権のうち、中央省庁の役人も裁判官も、超難関の試験を通っている。なのに、一番大切な立法府を構成する国会議員には試験がないのは、おかしくないか?国会議員の在り方に一石を投じる問題作。
著者等紹介
黒野伸一[クロノシンイチ]
1959年神奈川県生まれ。2006年『坂本ミキ、14歳。』(文庫化にあたり『ア・ハッピーファミリー』を改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
192
読メの評判とタイトルから興味を持ち、読みました。黒野 伸一、初読です。政治国家議員選挙エンタメ、一気読みです。私は、 国会議員基礎テストには賛成ですが、知識やIQを計るのではなく、政治家としての資質を見極めるテストにして欲しいと思います。サイコパス、性癖、差別嗜好等が重要です。 2018/05/10
たっくん
114
イケメン三世議員黒部優太郎はチャランポラン、国会をさぼり、接客は秘書任せ、日々デートに勤しむ。既婚美人女子アナとの不倫、テレビ番組での失態などで優太郎は辞職に追い込まれるが、それは元官僚の政策秘書橋本繁が後継者となるべく画策した結果だった。「裁判官(司法)も官僚(行政)も試験に合格しているのに政治家(立法)だけが未試験はおかしい」と橋本は主張、選挙戦を勝ち抜き、新党を設立し「国会議員基礎テスト」法案成立を目指すが・・不倫、号泣議員など何処かで聞いた議員が登場し面白い、「政治家は有権者を写す鏡」を想う。2018/05/09
fwhd8325
83
前半冗長だなと思っていましたが、後半はテンポもよく楽しめました。常日頃、国会議員というのはいい稼業だなと思っている私は、この作品のようにある一定度の資格のようなものは必要なのではと思っています。どなたを想像して読むかはそれぞれ楽しみがあるでしょうが、小泉孝太郎さんに出演いただいてドラマ化すればかなり受けるんじゃないかと思いました2019/01/23
papako
73
こちらのレビューが気になって。謎な議員というものが理解できるかなと。うーん、思ったほど理解できなかったかな。もう少し議員の仕事の内容とか理解できるようになるかと期待したけど。限界集落の作家さんだったんですね。私は国会議員基礎テストはいらないと思うけど、何かしらきちんと結果を出せる。そしてそれが社会につながる仕組みになって欲しいかな。ま、一番は無関心な私達が変わらなきゃなんだろうね。2018/06/26
Mumiu
71
物語に政治が絡むと甘すぎると感想で見ることがあります。だけどこの著者のエンタメ劇はやっぱり楽しい。頑なすぎなのは確かだが、橋本が主張するように国会議員基礎テスト程度は、国会議員たるもの理解していてもらいたい。2018/06/10