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世界が記憶であふれる前に

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  • サイズ B6判/ページ数 255p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093864398
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

記憶にまつわる“忘れられない”物語。

ナノは東大医学部を退学し、特殊能力で稼いだ二億円を元手に、一人でひっそりと生きていくつもりだった。そして最後の計画を実行する。
宅配ドライバーのソライは、ナノが仕組んだ計画に巻き込まれ、預金を盗まれてしまう。手がかりもなく、警察すらお手上げの完全犯罪かと思われたが、ソライはナノにたどり着く。盗んだお金を返すというナノについて、香港に行くソライ。盗み出した金を引き落とし、帰国しようとしたところで、事態は急展開。二人の運命が大きく動き出す。
2014年に「想いのこし」というタイトルで映画化され大ヒットした 『彼女との上手な別れ方』で作家デビュー。気鋭の脚本家による、“忘れられない”物語。

【編集担当からのおすすめ情報】
あの名作映画「私の頭の中の消しゴム」と対をなす感動作です!

岡本 貴也[オカモト タカヤ]

内容説明

8歳の夏から、すべて憶えている。見たもの、聞いたこと、触れたもの、そのときの感情も全部。でも、さすがにメモリーが限界だ…彼女は生きるために、ある計画を実行する。特殊能力で稼いだ二億円。東大医学部も辞め、一人で生きていくはずだった。でも、出逢ってしまった…。気鋭の脚本家による“忘れられない”物語!

著者等紹介

岡本貴也[オカモトタカヤ]
1972年神戸市生まれ。早稲田大学大学院修士課程修了(理学修士)。脚本家・演出家。『彼女との上手な別れ方』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いたろう

55
子供の時から現在まで、全ての瞬間を覚えている。ネットで調べたら、この「超記憶症候群(ハイパーサイメシア)」は、実際に事例が報告されているものだとか。この消えない記憶を持った女性ナノの、文字通りの「知的」犯罪。そこまでは面白かったが、唐突に香港に飛ぶ辺りから、妙にノリが軽くなり、薄っぺらく。増加する記憶が脳の容量をオーバーするのではないか、記憶の洪水に閉じ込められ、戻って来られなくなるのではないかという恐怖、そして、ナノの背負っている過去の重さといったものが料理しきれず。題材が興味深かっただけに何だか残念。2016/10/04

41
8歳の夏から、すべて憶えている。見たもの、聞いたこと、触れたもの、そのときの感情も全部。でも、さすがにメモリーが限界だ…彼女は生きるために、ある計画を実行する。ストーリーはいいけど消化不足感がある。それが惜しい。2016/12/23

assam2005

28
記憶ができなくなっていく「私の頭の中の消ゴム」とは、反対の設定。全てのことを忘れたくでも忘れられず、記憶の洪水に埋もれるのは、苦しさからも逃れられないと言うことではないか。全てを覚えていられないことと、どちらが辛いだろうか。辛いことは忘れ、楽しかったことを美化して記憶すること、自分に都合のいいように感情により記憶を書き換えることは、人が生きていく上で必要なのでしょう。でも、やっぱり犯罪はイカンよー。どうもこの「全てを忘れられない」ナノと言う女性には共感できませんでした。2016/10/18

ミーナ

26
9歳からのあらゆる出来事をすべて記憶しているナノ。そんな彼女が企てた犯罪と、彼女に巻き込まれたソライの物語- 2017年一冊目は群馬の心の友のコメントで知った本から。犯罪絡みの本は大好物。こんな能力があるとこんなことができるのね、と感心している間に思いがけない方向へ展開。映画のようだった。とても読みやすく勢いがある本で一気読み。2017/01/02

kiyoboo

24
不思議な話だった。超記憶症候群という難病も、その特性を犯罪で使うことも。被害者だったソライと加害者ナノとの逃避行。マカオのギャンブル、いかさまを疑われてナノを抱え込んだままのソライ全力で逃げる、走る。臨場感、娯楽性はあったが、なんだろう、何か消化不良のような話だった。2017/03/27

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