薔薇とビスケット

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  • サイズ B6判/ページ数 221p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093863520
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

若い介護士・徹が体験するお盆の夜の奇跡

竜崎徹は25才の介護福祉士。都内にある特別養護老人ホーム『安養ホーム』に就職して5年目だ。恒例のお盆祭りの夜、危篤となった入所者の部屋で遺影用の写真を捜しているうちに時空を越えてしまう。昭和13年の新橋の芸者置屋『桜屋』に出現した徹。そこでは寝たきりの主人が喉を詰まらせて死にかけていたが徹は救命措置を施し、命を救う。右も左も分からぬ時代で、主人のお抱え世話人として住み込むことになった徹は美しい芸者など、さまざまな人々と出会うことになる。しかし徹はその中に、どこか見覚えのある人物がいることに気付いた・・・。平成と昭和、2つの時代を舞台に、波乱な人生が交差する。第13回小学館文庫小説賞授賞作品。発売前から各紙誌に取り上げられた61歳の新人作家が描く、読後感爽やかな作品。

第一章 まっすぐな道
第二章 美しい洋館
第三章 引く人
第四章 桜屋
第五章 お盆の夜
第六章 見知らぬ銀座
第七章 お藤と武雄
第八章 お船行き
第九章 鰻巻き玉子
第十章 懐かしい瞳
エピローグ

内容説明

老人ホームに勤める介護士竜崎徹が迷い込んだ先は昭和十三年の銀座。美しい芸者千菊と出逢い思いもかけぬドラマが始まる…。若い介護士が遭遇した、お盆の夜の奇跡。

著者等紹介

桐衣朝子[キリエアサコ]
1951年、大阪府生まれ。福岡市内の高校を卒業後、歯科衛生士専門学校に学び、英語塾講師を経て結婚。1997年、46歳で社会人入試に合格し福岡大学人文学部文化学科に入学、心理学を専攻。2003年、52歳で九州大学大学院に入学。哲学と生命倫理学を学ぶ。2005年比較社会文化修士課程修了。第13回『小学館文庫小説賞』受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

mocha

108
高齢者施設で介護の仕事をする主人公は、仕事に意欲を持てないまま日々機械的にルーティンをこなしている。ある日なぜか昭和初期にタイムスリップしてしまい…。現代の介護のテクニックが昔の人には手品のように見えるというのが面白い。祖母とのくだりは思わず涙してしまった。タイムスリップものは結末が気になってどんどん読まされる。ちょっと突っ込みたくなるところもあったけど、とても楽しめた。そして著者62歳にしてのデビュー作というところにも勇気づけられる。2018/12/04

あつひめ

87
心の支えになったのが薔薇の花とビスケットだったのかなあ。人は、誰しも若い時代があるということを忘れてしまう。特に両親や祖父母は最初からその年齢のように大きな勘違いをしてしまう。改めて、自分のように幼い時も青春もあったのだと再確認させてもらった。唐突に時代が飛んでタイムスリップした…という印象は拭えないが、介護の仕事に対する意識は大きく変わっていることが、ラストがハッピーエンドに繋がるのでは…と期待しながら読んだ。表紙の絵が好みです。私も和服を着て過ごしたくなった。2015/06/18

ぶんこ

71
舞台が地元、しかも母が特養に入っているので、かなり入れ込んで読んでしまいました。母は大人しいのですが、問題行動の入居者をお見かけします。その時の介護士さんの気の長い応対には、いつも感嘆し尊敬の念でいっぱいになっていました。 介護士さんの変動が多いのですが、最近は若い男性が増えてきました。 その方々が徹さんのような人であって欲しい。 特養に行く度に、人の尊厳、長生きする事等々、どうしても考えてしまい切なくなるのです。 そこで働く人々、本当に改めて徹さんや将生さん達に感謝している家族が沢山います。2015/09/14

しゅわ

69
【図書館】読友さんの素敵なレビューを拝見し、さっそく取り寄せてみました。遅咲き61歳の新人作家さんの作品とのこと。とても良かったです♪ 特別養護老人ホームで働く若い介護士・徹と、戦前 家族のために上京して働く章代…平成と昭和、2つの時代の物語が並び、最初は面食らってしまいましたが…ある出来事をきっかけに波乱な人生が交差し、いろんな謎がとけてゆきます。今は介護士たちの手を焼かせるお年寄り達もかつては恋をし、悩み、精一杯生きていた…そんなあたりまえのことを思い出させてくれるあたたかい物語です。2014/08/28

nyanco

59
40代で社会人大学受験、50代での大学院、61歳で作家デビューと、非常に真面目な方らしく文章もとても丁寧で添削を重ねられた習作…という感じが伝わって来ました。主人公を特養に勤める若い男性ヘルパーにし、仕事として介護に関わる者の視点もなかなか良かったです。家を助けるためにと、女中から芸者になった千菊の物語も面白かった。そして、お盆のに…ああ、タイムスリップですか…これを使っちゃうのはどうなんでしょう。そして、ヘルパーが過去に手を加えようとするのも…現代に戻った彼が、変えることは出来なかった…と落胆。続→2013/06/18

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