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記念試合

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  • サイズ B6判/ページ数 295p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093862042
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

平成13年、夏。七高造士館野球部の創部100周年を記念して、かつてのライバル五高との対抗試合の開催が決まった。太平洋戦争前夜、七高のエースだった上田勝弥は、記念試合の開催に向けて取材を受け、当時の記憶を語りはじめる。旧制高校から帝大に進んだかつてのエリートは、私欲に走る小賢しい秀才を軽蔑し、国家や社会のためにひたむきに生きることを目指した。太平洋戦争の終盤、学徒出陣で徴用された多くの学生が戦死し、生き残った者たちはその遺志を継いで、国の再興に力を尽くした。英霊たちに見守られながら、いま、七高と五高の記念試合が幕を開ける。祖父から孫へと語り継がれる、誇り高き精神の物語、感動の群像ドラマ。

著者等紹介

室積光[ムロズミヒカル]
1955年、山口県生まれ。俳優・劇作家として活躍の後、2001年『都立水商!』で作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

5
★★☆☆☆ この作者の作風の幅の広さには驚かされる。政治風刺気味なドタバタコメディを上梓したかと思いきや、このような戦争を取り入れたマジメな作品まで書いてしまう。個人的にはあまり面白いとは思えなかったが、戦争というものを見つめなおすによい一作かと思う。表紙のイメージから野球小説かと思って手に取る人もいるかと思うが、野球のシーンは最後の数シーンくらいのもので、本作で重きが置かれているのはやはり戦争、という部分だろう。今年も間もなく終戦記念日を迎える。こんな時期だからこそ手に取ってみてもよい作品かもしれない。2013/08/06

TOM

3
今まで読んだ室積作品とは違い、最初から真面目な話。内容は、七高OBの祖父が語る七高時代と戦争体験が柱になっていて、現代のことを間にはさみながら進みます。涙なしでは読めない本。感動しました!2014/06/14

夢の中のイーグルチャンス!

2
親子3代に亘る野球を通じた青春の物語。七高の伝統と盛り上がるストームには青春を感じるが、時代によって戦時中でもあり、長い時間をかけてもその時の傷跡は深く残ってしまう。思い出の野球シーンでは、現在と過去を共感する事でも過去の傷は癒えないと感じる。2015/09/23

cxphajime

2
戦争体験の話からは涙、涙で読むのが大変だったけど最後の試合で亡霊が現れた所から興醒めでした、勿体無い終わり方で諤々驚愕・・・・・涙を返して・・・・2013/04/16

ととたろう

2
なかなか良い言葉が載っていました。 しかし、終わり方が少し興ざめ。 作家は大きな嘘をつけないと・・・という人もいるが、あまりにも馬鹿らしい終わり方はちょっと。良い言葉があっただけに、少し残念でした。2013/01/09

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