内容説明
その夏、僕らは大人でも子供でもなかった。芥川賞候補作「さよならアメリカ」の新鋭が描く、みずみずしく、もどかしい青春物語。
著者等紹介
樋口直哉[ヒグチナオヤ]
1981年東京都生まれ。専門学校卒業後、料理教室助手、フレンチレストラン勤務を経て、出張料理人になる。2005年4月、『さよならアメリカ』で第48回群像新人文学賞を受賞し、作家デビュー。同作は芥川賞候補になる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ムーミン
34
「夏の騎士」に続いて読みました。なんとなく読んでいて通じるところがありました。2020/09/21
風眠
29
自分は大人になったと思っているけれど、そもそも、いつ大人になったんだろう。いつから大人として振る舞うようになったのだろう。高校生だった頃の私と、年齢的には大人と呼ばれる今の私と、比べてみてもあんまり変わってないような、そうでもないような。友達や好きな子と過ごす気怠い夏休み。世の中の大人が全員理不尽に思えて、不自由さにイライラして。お金は無いけど、時間だけは持て余すほどあって、いつだって退屈だけど忙しくて・・・そんな時代を思い出させてくれる、少しだけ感傷的な青春物語。肝油ドロップ、私も好きだったな。2014/05/21
おれんじぺこ♪(16年生)
28
樋口作品2作目。主人公が、子供の頃~高校時代までを回想してまた現代に戻るというストーリー展開。うーん・・・樋口作品の主人公はなんか物足りない(笑)読了したあとの消化不良な感じはなんだろう(笑)もう1冊何か読んでみてから、好きか苦手か判断すべきか、もうやめるか(笑)タイトルの付け方はなかなか良いとは思ったけど←何故か上から(* ̄ー ̄)・・・・肝油ドロップって、食べた記憶ないなぁ、幼稚園のときに配られたのかなぁ。2014/07/20
チガ
20
うーん…なんだろう、なんとなく消化不良な感じ。大人になる瞬間、自分はいつだったんだろう…というより大人になれたのだろうか。彼らの年の頃に考えていた大人と今の自分は違うのか、同じなのか…。入江さん、その後どうなったんだろう。2014/05/28
toshi
15
高校生時代の思い出を振り返る形で書かれた小説。 導入部だけで本編に入る前に終わってしまったような感じで、何が書きたかったのか良くわからない。 この人はやっぱり料理人の小説がいいかも・・・。 入江さんはジーンズだったはずだけど、表紙のイラストではスカート穿いてる。。2017/02/19