能がわかる100のキーワード

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  • サイズ B6判/ページ数 238p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093860550
  • NDC分類 773
  • Cコード C0074

出版社内容情報

能面、能装束、能舞台から、構エ、運ビ、序之舞、中之舞、平ノリ・大ノリ、強吟・弱吟など舞や謡に関する用語、また野外能、女流能、新作能など昨今の能の動向まで100の項目について能楽師が平易に解説する。

今日、能・狂言はかつてないほどの盛況を呈していて、若いファンの増加も目立っている。教育の現場でも、これまで国語科で古典文学の面から教えられていたが、2002年からは古典音楽としても取り込まれ、関心の深さが知られる。しかし古文調のせりふがなじめないだけでなく、舞や謡は稽古で習得する技で、素人には分かりづらいため、能は難解なものと受け取られる。本書は、能は古典芸能ではあるが、始められた600年前は現代劇であって一般庶民も享受していたというスタンスで、くつろいで論じている。第一線で活躍している能楽師が「能とはどんな芸術か」「鑑賞に役立つ見方」を視野に入れて、能面、能装束から能の現状までキーワードを軸に据え初心者にも分かるように説いている。

内容説明

能はむずかしくない!第一線能楽師が明解に伝授。演者の眼で見た斬新な能入門書。野田秀樹の特別寄稿付き。森田拾史郎の写真含む。

目次

1 能を見る
2 能を聞く
3 能を楽しむ
4 能が生まれる
5 能が育つ
6 能に学ぶ
7 能を支える
8 能を演じる
9 能は進化する
10 能、緊張する瞬間

著者等紹介

津村礼次郎[ツムラレイジロウ]
1942年、福岡県北九州市生まれ。一橋大学経済学部・社会学部卒業。観世流能楽師。二松学舎大学講師。社団法人日本能楽会、同能楽協会会員。重要無形文化財(能楽総合)保持者。緑泉会会主。年5回の定例公演「緑泉会例会」のほか、毎年8月に小金井薪能を開催。数多くの国内公演に出演のかたわら海外でも活躍、フランス(1987年)、バーレーン(1993年)、シンガポール(1995、97年)、イギリス(1998、2000年)などで公演やワークショップを行う。新作能も多数制作・上演し、代表作に、「かぐや姫」(1988年初演以後多数)、「文がら小町」(1988年初演)、「オセロー」(1992年初演以後多数)、「トマス・ベケット」(1997、98年)、「クレオパトラ」(2000年初演)などがある
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

みみこ

0
休み休み読んだ。能が自分にとってまだ遠い位置にあるから、あまり実感を持って読めなかった。あれこれ考えるより、まずは見て感じるだけでもいいことは分かった。2020/09/22

qbmnk

0
津村禮次郎先生が能の初心者に向けて書いた入門書。成立する歴史的背景や謡と舞というような基本的要素、衣装や面、観阿弥や世阿弥のような古典作者、所作や演じ方、演者や後見の気持ち、また現代の創作能や外国語の上演についてまで幅広く取り上げられていて楽しく読めた。なんとなく知っていてもよくは知らなかったことも書かれていて、ジグソーパズルのピースのように知らない穴を埋められた気分で面白かった。初学者向けなので既にたくさん勉強して能を見ている人には物足りないかもしれない。2019/03/19

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