母と神童―五嶋節物語

母と神童―五嶋節物語

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  • サイズ B6判/ページ数 366p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093860321
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0095

出版社内容情報

若き日に、自らもヴァイオリニストをめざしながら挫折し、その夢を捨てた代償はいま花開いた。みどりと龍、ふたりの世界的ヴァイオリニストを育てた母・節が、華やかな成功の影に秘められた喜びと苦悩を語る。これは自分に正直に生きる一人の女性の記録である。

 天才ヴァイオリニスト五嶋みどり・龍を産み、育てた女性「五嶋節」の夢と波乱に富んだ半生記。自らもヴァイオリニストをめざしながら結婚で挫折し、娘のみどりに世界的音楽家への夢を託して渡米。母娘で厳しい試練に耐え抜き、華やかな成功を収めるまでの感動のドラマ。 また、みどりの音楽教育を通しての日本の音楽界との軋轢、葛藤。アメリカの偉大なる教師ディレイの大きな影響など、音楽教育実践書としても大きな意味を持つ企画である。 現在、節は再婚し、息子の龍も神童ヴァイオリニストに育ち、10月のデビューコンサートを目前にしており、五嶋姉弟はさらに大きく世界中のマスコミの話題になろうとしている。本書では、みどり教育財団の活動についても触れ、一人の女性としてのみどりの自立と母としての節の心情も興味深くえがかれている。

内容説明

自らもヴァイオリニストをめざしながら、結婚により挫折…娘みどりにその夢を託し渡米。華やかな成功の陰でもなお、数々の試練を乗り越え二人の世界的ヴァイオリニストを育んだ母五嶋節。妥協を許さず自分に正直に生きたひとりの女性の記録である。

目次

第1章 木崎節の青春
第2章 幼いみどり
第3章 日本脱出
第4章 偉大なるディレイ
第5章 みどり伝説
第6章 離婚そして再婚
第7章 こころのほつれ
第8章 超・神童

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ロッタ

5
五嶋節さんすごいわ。みどりさんと龍君が母のレッスンについてこられる子だったから成立したのでしょう。先見の明もあったのかもしれないけど、息が詰まる感じでした。でも、ディレイ先生の指導姿勢とか、佐渡さんと龍君とのやり取りはとても印象的で勉強になりました。そしてみどりちゃんがお祖父様と再会した場面は自分の父と重なり涙が溢れてきました。この本が発行されてから20年以上が経った今でもみどりさん龍さんはどこかでご活躍なのでしょうね。大人になった彼らの演奏聴いてみたいな~。2024/02/13

ヨハネス

4
五嶋節著「雨の歌」を読んでいたのでかぶる部分も多かったけど、それも「そうそう知ってる」と楽しく読めました。節さんは音大を出ているわけでもないのになぜバイオリン講師なんてできたのか。みどりは本当に母から教わるだけであんなに偉大になったのか。自著では書きにくいだろうことが、この本でよくわかり、本当によかったです。ディレイ先生や、みどり弟龍君の話も詳しいし、佐渡裕のことも少しだけ出ますが佐渡さんを見直しました。チョン・キョンファのベートーベン協奏曲出だしが東洋人らしいという節さんの説(笑)聴いてみたい。2016/12/14

Andy

3
世界的バイオリニスト 五嶋みどりと五嶋龍を育てた母の物語。あまり表に出てこなかったストーリーではあるが、凄まじい執念と信念、そして何より節自身の体験と技術があってこそ、親子でありながら妥協のない育成に繋がったのであろう。2016/06/10

konaka

2
4+2014/11/26

ジャッキー

1
五嶋みどりさんの母である節さんの子供の頃のエピソードやヴァイオリンとの関わりに始まり、みどりさんをアメリカに連れて行ってからのレッスンや生活、最後に龍さんのエピソード…。節さんの高校~大学、ご結婚、みどりさんとの二人三脚が壮絶。2013/10/15

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