出版社内容情報
30年にわたり世界を漫遊した旅の達人が、全国24か所を足で歩いて「日本」を楽しみ尽くした日本再発見の旅。面白い場所、旨いもの、魅力ある人々をめぐる旅のアイデアと、イラスト、写真、店舗リストが満載。
「日本を歩いてみようか」そんな一言からこの旅ははじまった。本書は、30年にわたり世界を漫遊し、食からファッション、時計、茶にいたるまで各地の人々に愛されているヒト、モノ、コトをその眼と足で見つけ出し、日本に紹介しつづけてきた旅の達人による「日本発見」の旅の記録であり、旅の指南書である。世界に誇れる美しいモノ、美味しい食、素晴らしい人々との邂逅を通じ、楽しみ尽くすにはあまりに大きい日本を再発見する。 全篇は5章構成で、旅に育てられた著者が世界の旅での収穫を思い、日本の旅の素晴らしさを提起する「序章」にはじまり、「春の旅」「夏の旅」「秋の旅」「冬の旅」と四季に分かれた4章で北から南まで24地域をたっぷりめぐる。世界の職人やシェフたちからも尊敬される豊富な知識と体験に裏づけられた、ゆったりとのびやかな文章はエッセイとしても堪能でき、厳選した訪問先、旅を楽しむアイディアと方法は、ガイドとしても信頼性が高い。著書の日本への深い愛情が今、読者を新しい旅に駆り立てる。
内容説明
いちど、ゆっくりとこの国を歩きませんか。西からは大陸びとが、北からは寒帯の人々が、南からは熱帯の人々が、およそ百年前には東の国から野心家の人達が、異なる暮しを持ち寄って築かれた日本。世界の行き止まりのこの列島で、今につながる歴史を想い、四季の美食と美観に包まれながら、懐かしく新しい旅がはじまる。
目次
序章 僕のくに
第1章 春の旅(神戸の香りを求めて;眼千両のくに、唐津へ;黒潮と富士山が約束した古代からの楽園、駿河の地へ ほか)
第2章 夏の旅(人と文化の港、横浜を歩く;内なる欧州、北海道へ;旨し水のある、京都の暮らしを確かめに ほか)
第3章 秋の旅(山の滋味を訪ねて飛騨街道を、高山へ;仙台の奥座敷、名取川上流へ;職人技の洗練を感じながら歩く、京都 ほか)
第4章 冬の旅(明治文芸のふる里、伊豆修善寺へ;おだやかさを求めて、沖縄へ;北陸ルネッサンス都市、金沢と山代温泉へ ほか)