出版社内容情報
1948年に国連で採択された「世界人権宣言」を各界で活躍中の30人(中坊公平/山田太一/黒柳徹子ほか)が、現代の目で30条を新たに読みなおしました。人がテーマの写真37点を添えた、新しい人権の原典。
加害者の人権を守るのはいいが、被害者の人権はどうなる?「人権」と言えば、いろんな論議がよく聞こえてくる。じつは今日、世界中で「人権」が盛んに言われるようになったのは、本書の「世界人権宣言」が国連で採択された1947年をひとつの画期とする。この宣言の背景には、第二次大戦の敗戦国が戦争当時におこなった数々の暴虐への反省があるが、基本的には個人の「良心」がたとえば国家の大義という圧倒的な力に屈し、また踏みにじられることにNOを唱える権利を個人に認め、世界の恒久平和の理想へ一歩でも近づこうとする意思が源になっている。 本書は、この「世界人権宣言」を新たに読みやすく訳しなおした本文と、それについて多様な立場をとる各界の識者30人に30の条文一つ一つへのコメントを寄せていただいたものである。本の作りは小学館刊の『日本国憲法』『子どもの権利条約』と同じA5判のハードカバー。本文ページと交互に入るビジュアルページは、「現代に暮らす人々の表情」をテーマに、モノクローム写真を集めて編集した。 人権を守る意味は、ひとえに一人一人が幸福に暮らせる世界を実現することだろう。まず自分自身の「幸福のために」本書を読んでいただきたい。
内容説明
みんな、人権って言うけれど、人権って何だろう?ちゃんと読んでみませんか。人がテーマの写真37点と世界人権宣言30条の新訳+30人の各人各論。