この手紙、とどけ!―106歳の日本人教師が88歳の台湾人生徒と再会するまで

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この手紙、とどけ!―106歳の日本人教師が88歳の台湾人生徒と再会するまで

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  • サイズ B6判/ページ数 223p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093798815
  • NDC分類 916
  • Cコード C0095

出版社内容情報

戦後70年を越え日本と台湾をつなぐ手紙

日本統治時代の台湾で小学校の教師をしていた106歳の日本人女性が、台湾にいる88歳の教え子に宛てた手紙は、住所が昔のままで「宛先不明」とされる。だが、台湾の郵便局員たちは「この手紙は大切なものに違いない」と確信し、なんとか届けようと走り回る。そうして元生徒宅に届けられた手紙は、台湾中に散った元教え子達に広まり、戦後70年を経た教師と生徒の文通が始まった。台湾の教え子から先生のもとに届いた手紙には、先生から習ったきれいな日本語がびっしりと書きこまれていたのだ。1通の手紙からはじまった、日本と台湾の戦後70年を超えた「絆」の物語。

西谷 格[ニシタニ タダス]
著・文・その他

内容説明

“宛先不明”がつないだ、戦後70年目の同窓会。“とても先生とあいたい”“今でも先生に感謝しています”“世界一美人!!”106歳の恩師からの手紙に、台湾の教え子たちは日本語で返事を書いた。日本と台湾の“絆”が生んだ、奇跡の実話!

目次

序章 なぜ郵便局員は「宛先不明」の手紙を届けたのか
第1章 高木先生の手紙が教え子たちに届くまで
第2章 台湾の教え子たちの80年間
第3章 台湾に残る日本統治時代の追憶
第4章 高木先生が生きてきた106年間
第5章 80年ぶりの「涙の同窓会」
終章 手紙が生んだ子世代、孫世代との絆

著者等紹介

西谷格[ニシタニタダス]
1981年、神奈川県生まれ。早稲田大学卒業後、地方新聞の記者を経てフリーライターになる。2009年から上海に渡り、週刊誌などで中国の現状をレポート。2015年に日本へ帰国した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶんこ

55
初めて台湾旅行に行くとき留守番の家人は「台湾のどこがいいの?」と不思議そうに聞きました。私自身台湾通の仲間に連れて行ってもらっただけでしたが、じかに触れた台湾の人、味に感動して台湾大好きになり、その後一緒に行くようになった疑いぶかい家人は、私以上に大ファンになってます。それは台湾人の温かさ、親切に触れたからです。「228記念館」にも行き、本省人の外省人に対する嫌悪感も知りました。それだけにこの本に出てくる台湾人の熱心すぎる親切、もてなしの心が強く伝わってきました。2016/07/28

波のうねうね

11
手紙の力と、それ以上にたくさんの人の力に感動しました。さいごまで持っていけるのは想いだけなんだ、とあらためて襟を正す思いで読了しました。2017/01/10

Sarah(サラ)

4
高木先生(106歳)台湾での教え子に宛てた手紙。親より、親しみを感じ大切にされていたと語る台湾の生徒。「路」を読んで台湾をもっと知りたくて借りました。日本人よりもっと日本の真髄を持ち合わせた彼ら、そして、深い愛を持つ高木先生が素敵です。猫との不思議な縁も、とっても素敵です。120歳、もっと元気で長生きして欲しい。2016/07/25

fukui42

3
動画ニュースで見て、手にした。106歳の先生と88歳の台湾生徒たち。手紙が繋いだ絆。先生はいつまでも先生で、生徒も同じなんだね。親日国・台湾だけじゃない、過去の歴史も知れたし。手紙のやり取りでの再会&今どきのネットで同窓会。いろんな人が加わったことも大きい要素なんだろうな。最後涙が止まらなかった。いい1冊でした。2025/03/12

dhaka

2
台湾統治時代の日本人教師が台湾人生徒に再開するまでのドキュメンタリー。日経の書評で見つけて読んだが、改めて日本と台湾の結びつきの強さを感じた。最近映画で嘉義農林高校の甲子園での活躍を題材にしたKANOも見たが、もっと日本と台湾との結びつきについて広く知られるべきだと思う。この本の主人公達が歳を重ねていくにつれ余計にそう感じる。中国との関係もあり難しいのは分かるがいろいろ方法はあるのではないかと感じた。2016/05/01

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