五峰の鷹

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 599p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093798556
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

壮大なる男たちの戦国叙事詩

朝廷から金掘り御免の許可を受けてきた石見・三島家の嫡男・清十郎は、9歳の時、叔父の吉田藤左衛門(石見玄蕃)に父を殺され、母・お藤の方を奪われたが、守役の機転で一命を取り留めて故郷を脱出、京都で剣術の腕を磨いていた。しかし、そこにも玄蕃の手下が現れて命を狙われ、清十郎は明の海商・王直を頼る。種子島で鉄砲を学んだ清十郎は、自らも商いを覚え、山口の大内家では毛利元就の知己を得る。その後も、持ち前の行動力を発揮して幾多の危機を乗り越え、近江に逃れる将軍・義藤(義輝)の京都奪還に尽力するなど、武将としても成長、やがて京都を抑える三好長慶と結んだ玄蕃と対峙することになる。
お家再興を目指して成長していく若き武将・三島清十郎の姿を通し、日本が統一に向かう機運が生まれた時代を鮮やかな筆致で描きながら、鉄砲普及の背後にあった諸外国の思惑、若き日の明智光秀や織田信長との交流も交え、時代が大きく動いた原動力を浮き彫りにする。


【編集担当からのおすすめ情報】
著者は戦国時代を生きた絵師の生涯を描いた「等伯」で第148回直木賞を受賞。本作品は、受賞後第一作となります。

内容説明

南蛮貿易を独占して天下を獲れ―海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩。

著者等紹介

安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年、福岡県黒木町(現八女市)生まれ。久留米高専卒。東京都大田区役所で図書館司書を務めながら小説家を志し、90年『血の日本史』でデビュー。以後、常識に囚われない独自の歴史観に基づく骨太の歴史小説を数多く発表。05年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で第148回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 2件/全2件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

けい

69
室町末期の戦国の世に信長が台頭する前の時代を舞台に展開される歴史エンタメ小説。とにかく風呂敷広げれるだけ広げる感じのストーリー展開と登場人物達、戦国時代の有名人がずらりと登場するだけでなく、倭寇の後期頭領である王直まで登場させる念の入れよう。瀬戸内海を舞台として交錯する様々な人々の思惑の中を自在に飛び回る主人公。ひたすら痛快な歴史絵巻、楽しませてもらいました。2014/04/08

BlueBerry

49
基本的には楽しく読めました。ただ、主人公が復讐とお家再興に捉われてしまうのはスケールが小さくて残念でした。寧ろ敵役の弾正の方の生き方の方が面白そうに感じてしまったのは皮肉ですね・・。クライマックスもちょっと弱かったかな。序盤○中盤○ラスト○2014/04/19

てつ

41
戦国時代のあまり名の知れていない人の物語は面白い。もう少し中国地方の歴史を勉強しないとな。2020/08/21

それいゆ

39
この読みづらさはいったい何なのでしょうか?帯には「海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩」とPRされており、大内、毛利、陶、松永、村上水軍などなじみのある戦国大名たちが登場して話はそれなりに興味深いのですが、何が足りないのでしょうか?途中で何度も読むのを止めようかなと思ったのですが、直木賞受賞後第一作というだけで我慢して読了した次第です。火縄銃の作り方については文章だけでは理解できないでしょう。小説ですが、図解で解説したページが必要でしょう。2013/12/15

藤枝梅安

36
明との貿易、石見銀山、瀬戸内海交易など、戦国時代初頭の利権をめぐり、様々な勢力が争いを展開する。銅山・銀山を管理する三島家と山吹城に起こった抗争から物語が始まり、後期倭寇の王直やポルトガル人、メンデス・ピントも登場させ、世界の中の日本という視点と主人公・三島清十郎の主家再興を目指す動きを同時に描こうとする。戦国時代の海洋・商業ロマンとしては面白いのだが、物語が壮大すぎて、まとまりがない感じがする。小説としての面白さとは別の興味は引いた。連載物を単行本にする難しさを感じる1冊。2013/12/31

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/7811331
  • ご注意事項

最近チェックした商品