出版社内容情報
壮大なる男たちの戦国叙事詩
朝廷から金掘り御免の許可を受けてきた石見・三島家の嫡男・清十郎は、9歳の時、叔父の吉田藤左衛門(石見玄蕃)に父を殺され、母・お藤の方を奪われたが、守役の機転で一命を取り留めて故郷を脱出、京都で剣術の腕を磨いていた。しかし、そこにも玄蕃の手下が現れて命を狙われ、清十郎は明の海商・王直を頼る。種子島で鉄砲を学んだ清十郎は、自らも商いを覚え、山口の大内家では毛利元就の知己を得る。その後も、持ち前の行動力を発揮して幾多の危機を乗り越え、近江に逃れる将軍・義藤(義輝)の京都奪還に尽力するなど、武将としても成長、やがて京都を抑える三好長慶と結んだ玄蕃と対峙することになる。
お家再興を目指して成長していく若き武将・三島清十郎の姿を通し、日本が統一に向かう機運が生まれた時代を鮮やかな筆致で描きながら、鉄砲普及の背後にあった諸外国の思惑、若き日の明智光秀や織田信長との交流も交え、時代が大きく動いた原動力を浮き彫りにする。
【編集担当からのおすすめ情報】
著者は戦国時代を生きた絵師の生涯を描いた「等伯」で第148回直木賞を受賞。本作品は、受賞後第一作となります。
内容説明
南蛮貿易を独占して天下を獲れ―海を奔る男たちの壮大なる戦国叙事詩。
著者等紹介
安部龍太郎[アベリュウタロウ]
1955年、福岡県黒木町(現八女市)生まれ。久留米高専卒。東京都大田区役所で図書館司書を務めながら小説家を志し、90年『血の日本史』でデビュー。以後、常識に囚われない独自の歴史観に基づく骨太の歴史小説を数多く発表。05年『天馬、翔ける』で中山義秀文学賞、13年『等伯』で第148回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
けい
BlueBerry
てつ
それいゆ
藤枝梅安