内容説明
邪馬台国と女王・卑弥呼の謎を解明。古代史最大のミステリー!女王・卑弥呼の正体と奈良・箸墓古墳の謎を解読。
目次
第1章 女王・卑弥呼と天照大神の正体―紀元二四八年の重大事件と天岩戸伝説から“死の真相”に迫る
第2章 「魏志倭人伝」に描かれた邪馬台国の実像―大和説か九州説か 四百年にわたる大論争を検証する
第3章 吉野ヶ里遺跡が物語る「環」のクニ作り―「倭」と「和」を結ぶ防御都市と弥生の大乱
第4章 出雲大社に祀られた大国主命と怨霊信仰―国譲り神話を「わ」の精神で読み解く
第5章 封印された天皇家と日本人のルーツ―天皇陵の調査研究を拒む宮内庁が指定する「陵墓参考地」の大矛盾
スペシャル企画 古代ロマンの史跡めぐりに必携!「逆説の日本史紀行」完全ガイド―神話の舞台&日本人のルーツを訪ねる旅
著者等紹介
井沢元彦[イザワモトヒコ]
作家。1954年2月、愛知県名古屋市生まれ。早稲田大学法学部卒業。TBS報道局記者時代の80年に、『猿丸幻視行』で第26回江戸川乱歩賞を受賞。現在は執筆活動に専念し、独自の歴史観で『逆説の日本史』を『週刊ポスト』にて好評連載中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ひろき@巨人の肩
90
「逆説の日本史」古代編を、紀行ルポとカラー写真で振り返るダイジェスト版。書籍刊行が1993年に対し本書の出版は2008年。奈良・箸墓古墳に祀られる倭迹迹日百襲媛命が「卑弥呼」である可能性に触れ、著者の仮説が邪馬台国の「九州説」を「九州東遷説」へと変更した点に加えて、魏志倭人伝の示す邪馬台国の生活、吉野ヶ里遺跡に見る「弥生の大乱」と不安定な東アジア情勢など新しい学びもあった。また古代編のキモである、宇佐神宮、出雲大社、雄略天皇陵を写真を交えて復習できたのは良かった。2023/12/28
to boy
31
写真が多くわかりやすい説明で初心者に親切な内容。日本古代史において何が論争になっているのか、それに対し著者はどういう考えなのかが簡素に記載されていて良かった。後半の日本史紀行は不要。とくにグルメ篇なんてこの本を読む人にとって全く不要な内容。日本の国の成り立ちについてもう少し学んでいきたいと思った。2020/12/04
mazda
27
卑弥呼が天照大神説というのが最近読んだ本に立て続けに書かれているのですが、井沢さんが書いているなら本当なのかな、と思います。天の岩戸伝説も、やはり当時日食があったということが有力なようですし。まだまだ知らないことがたくさんあるな、と思いました。2015/10/20
目黒乱
18
写真や図版がいろいろあって、古代の時空に思いをはせられる。諸星大二郎さんの挿絵もあり、少しお得。2014/04/28
二分五厘
17
通常の単行本版より、ビジュアル重視(ページの半分以上は写真やイラスト)なので解りやすい。特に古代史はなかなか想像出来ない(見ていない)分、その色がわからなかったから余計に。金印の『漢委奴国王』の刻印部分をカラーで見たのは初めてじゃないかな。日本史歴史学の三大欠陥が如実に現れかねない古代史分野。それをはっきりさせるためにも、天皇陵の発掘調査は是非とも許可していただきたいもの。当てずっぽうな批准が罷り通り、歴代天皇のお墓の埋葬者がはっきりしてないなんて、文化遺産研究の面でも、祖先供養の面でも可笑しなもの。2020/05/30
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