出版社内容情報
"国際事件を最前線で追い続けた""秘史証言"" "
ベトナム戦争報道でのハノイ一番乗り、アイゼンハワー大統領独占インタビュー、スカルノ大統領単独会見をはじめ、国際事件報道で数々のスクープを放った大森実氏が、50年間のジャーナリスト体験をすべて明かした“秘史証言”である。敗戦直後の自衛隊創設・日米交渉秘話、ダレス国務長官の反共封じ込め戦略、フルシチョフのスターリン批判、日米安保改正とアイク来日中止の内幕、一触即発のキューバ危機とケネディの大統領声明、北爆下のハノイ潜入とベトナム戦争報道など。スクープ合戦の裏話は、それ自体が歴史証言として貴重だが、イラク戦争に至るまでの50年間を通してアメリカを視座の中心に据えた体験録は、まさに時宜を得たアメリカ論、日米関係論ともいえる。
内容説明
「東西冷戦」「ベトナム戦争」から「イラク空爆」まで国際スクープ記者が今、すべてを綴った。
目次
日米「自衛隊創設交渉」秘話
マッカーシーの魔女狩り
チャーチルの「鉄のカーテン」、そしてアジアの核危機
吉田茂、最後の訪米工作
ダレスの「反共」世界戦略
憲法起草の内幕と重光外相の安保交渉
世界初の原子炉取材スクープ
鳩山一郎の日ソ交渉と国内政治暗闘
フルシチョフのスターリン批判
藤山愛一郎外相のアラブ民族主義支持〔ほか〕
著者等紹介
大森実[オオモリミノル]
ジャーナリスト。元・毎日新聞外信部長。1922年、神戸市生まれ。1945年、毎日新聞大阪本社に入社。ニューヨーク支局長、ワシントン支局長を経て、1962年、外信部長。ベトナム戦争報道でライシャワー駐日大使から抗議を受けたことが原因で、1966年、退社。大森国際問題研究所設立、週刊新聞「東京オブザーバー」を創刊した。以後、フリー・ジャーナリストとして活躍。UCI(カリフォルニア大学アーバイン校)の常任理事と歴史学部教授を勤務めた。現在カリフォルニア州に存在。UCLA国際ジャーナリスト賞、ボーン・上田国際記者賞、日本新聞協会賞、ギャラクシー賞(TV)等を受賞
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