イエティの伝言

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  • サイズ B6判/ページ数 282p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784093796156
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

19世紀末に足跡が発見されて以来、何度も目撃されてきたというヒマラヤの住人・イエティ=雪男。孤独を味方にし、自然の摂理に従ってひっそりと生きてきたが、ある時期から「進化」することを考え始める。

かつてネパールを旅行中だった主人公・安治川清史はイエティを捕獲、英雄となった。それから3年たち、再びネパールを訪れた安治川は、自らが捕獲したイエティと再会。気高い雰囲気から密かにセンセーと呼んでいたそのイエティは言葉を習得し、高い知能を感じさせた。イエティ社会で生活を始めた安治川は、自然の摂理に反することを徹底的に廃した高潔な意志に強く惹かれ、牝のイエティとの間に恋心さえ抱くようになる。一方、センセーはイエティの生活を守るための国家建設を目指しており、イエティを支配下に置いて一儲けを企む商人と一触即発の状態にあった。安治川はイエティの生活を守ろうと抵抗するが商人との話し合いは決裂、闘いが始まる。

内容説明

19世紀末に足跡が発見されて以来、何度も目撃されているというヒマラヤの住人・イエティ。自然の摂理に従ったその生き方は潔く、哀しい。「何のために生きるのか」を問うニュー・ファンタジー。

著者等紹介

薄井ゆうじ[ウスイユウジ]
1949年1月1日茨城県生まれ。茨城県立土浦第一高等学校卒業後、イラストレーターとしてルポやグラフ誌取材等を手掛け、広告及び編集プロダクションを経営。週刊プレイボーイ誌に五年、夕刊フジ誌に十六年間イラストを掲載する。1988年に『残像少年』で第五一回小説現代新人賞を受賞して作家デビュー。94年には映画化もされた『樹の上の草魚』で第一五回吉川英治文学新人賞を受賞した。現在は文芸各誌に小説を多数連載
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

尾張こまき

2
まさに「未知との遭遇」のテーマにピッタリの一冊。この本すごい!めちゃめちゃ振り回されました。ジェットコースターのような展開(オチはかなり初めのところで読めてしまったけど)、主人公の『漢(オトコ)』っぷりにどう突っ込もう?とか考えてるうちに作者は別の次元をずんずん進んでしまって、小説家って小説を書くときに、話したいことがあってそれからネタを探すんだろうかそれとも逆なのか、とかいろんなことを考えさせられました。ま・さ・に!多重的「未知との遭遇」!うちの市図書館ではこれ閉架なんだよ・・・もったいないよ。2014/07/06

朱色

0
不思議な感覚がしたお話でした。クマリと結婚したら早死するってのは本当なのだろうか・・・。2013/12/15

山本 晴信

0
不思議な話。薄井ゆうじは『樹の上の草魚』以来、16年ぶりに読んだ。最初の書き出しがとてもいい。中身は不思議なおとぎ話だった。実質1日で読めた。2010/01/27

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