出版社内容情報
江沢民体制を揺るがす巨星・「トウ」小平の遺書の真偽は? 人民解放軍を追われたテロリストの狙撃手、天安門事件の美しき民主派リーダー、台湾の凄腕工作員らをまきこみ、香港返還記念式典で何が起きるのか? 江戸川乱歩賞作家が描く超弩級サスペンス!
1976年『五十万年の死角』で江戸川乱歩賞を受賞した著者が初めて手がけた同時代中国が舞台の冒険小説です。「文藝ポスト」創刊号より連載スタート、広くチャイナウオッチャーの注目を集めた著者の最新作の単行本化。折しも「天安門事件10周年」、時宜を得た国際情報小説といえます。物語の発端は〝「トウ」小平の遺書〟と称する怪文書の流布。そこには天安門事件に対する反省と全人民への謝罪が記されているという。事件を鎮圧した現権力の威信を否定、失墜させる内容である。〝遺書〟をめぐり、北京からの経済的独立を画る華南一派や、台湾の工作貞が動き出す。江沢民暗殺によって華南の巻き返しを画らんとする勢力の黒幕に返還香港の財閥の影が見えかくれする。美貌の元民主派リーダー、台湾情報機関、人民解放軍を追われテロリストの途を選んだ狙撃手──狙いは江沢民暗殺。対する北京中央の情報機関・共産党中央弁公庁警備室との息づまる死闘がスリリングに描かれる。F・フォーサイスの名作『ジャッカルの日』を彷彿とさせる国際情報サスペンス小説です。
内容説明
巨星・〓小平が遺書を残した!天安門事件を謝罪し、華南の経済的独立を認めると!江沢民体制を揺るがしかねないこの遺書の真偽は?追放された人民解放軍一級狙撃手、天安門事件の美しき民主派リーダー、香港の大富豪、台湾の凄腕工作員、アメリカの天才情報分析官をまきこんで、香港返還記念式典で何が起きるのか!?中国小説の雄が初めて同時代の中国に材をとった謀略冒険ミステリー!「文芸ポスト」連載、待望の単行本化。