出版社内容情報
弘法大師空海が鎮護国家の道場として帰朝後建立した神護寺、女人高野として名高い室生寺。平安初期の密教彫像の寺として知られているこの2つの寺の、造寺・造仏の芸術を紹介する。
弘法大師空海が鎮護国家の道場として帰朝後建立した神護寺、また女人高野として名高い室生寺。二つの寺は平安初期の密教彫像の寺として知られている。これら平安初期仏の魅力を紹介するとともに、空海がめざした造寺、造仏の実態さらにはその弟子たちに継承された精神がどのような造寺造仏に結実したかを詳細に追う。
内容説明
本巻は、神護寺と室生寺にのこる建築・絵画・彫刻・工芸等を紹介し、かつ両寺安置の仏像を通して見る9世紀彫刻史の一様相、ならびにその重要な一側面である真言密教彫像についての考察を記した。