出版社内容情報
彼らはなぜ、漁師という仕事を選んだのか
数多ある職業の選択肢から、漁業を選んだ若者たちがいる。彼らの仕事ぶりを紹介しつつ、これからの時代に求められる漁師像を探る。それはどんな世界でも必要な新しい「生き方」の模索だった。漁師になるガイダンス付
内容説明
いつも心に「漁師的生き方」を。
目次
ブリも獲りたい、嫁もとりたい―石垣誠(神奈川・小田原)
島に建てたい。ぼくの銅像―益谷尚豪(鹿児島・下甑島)
毛ガニの漁はゆるくない―深沢学(北海道・日高)
タコにはいっつも教えられるとです―橋口龍一(長崎・五島列島若松島)
玄界灘をなめとったらいかんよ―堤雄二(長崎・壱岐)
明口海峡春景色―隅谷真(兵庫・明石)
うまい!安い!伊達アジ―岡崎源(愛媛・宇和島)
ウニの仕事は目で盗め―和泉学(北海道・礼文島)
オレ、のんびり漁師かなあ―冠満康隆(山口・野島)
神の島の海ブドウ―西銘正順(沖縄・久高島)
I’M A FISHERMAN.―藤井邦浩(鳥取・淀江)
トビウオ漁師になった旅人―田中実(鹿児島・屋久島)
みんな、海から生まれた―湊屋稔(北海道・羅臼)
著者等紹介
吉村喜彦[ヨシムラノブヒコ]
作家。1954年大阪生まれ。京都大学教育学部卒。サントリー宣伝部勤務後、独立
垂見健吾[タルミケンゴ]
写真家。1948年長野県生まれ。沖縄在住。文芸春秋写真部を経て、フリーの写真師となる
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感想・レビュー
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ハシ
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最後の話に漁師の魅力はなにかと尋ねられ『毎日がまっさらなんだ』という言葉があった。あーと膝を打つ。そうだ、わかる。自然は毎日がまっさらなんだ。その共通する感覚に嬉しくなった。2017/07/12
まえちゃん
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「田舎でスローライフを満喫」、「都会を離れて自然の中で」的な虚飾に満ちた本とは違って、漁の厳しさと楽しさを、かなり肉厚な言葉で綴ってある。一緒に船に乗り、酒を飲み、語り合い、意気投合した著者ならではの生ネタです。この本を読んで、「よし漁師になろう!」ってのもアリです。ま、漁師の仕事というものに具体的に触れている点で、とても勉強になりました。漁師のかっこいい生き方を引き出した逸冊です。2009/09/08
Stair512754
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アウトドア雑誌「BE-PAL」誌上にて連載されていた 全国各地の若手漁師を訊ね歩くというドキュメンタリー(?)を纏めた一冊 「無口」「喧嘩早い」「乱暴」「酒飲み」「荒くれ」 そんな一方的な思い込みがいかに間違っているか 一口に「漁師」といっても そこで働いている人達が皆、そんな月並みな一言で語りつくされる訳がない 船酔いさえなかったら もうちょっと若かったら 漁師になるのもひとつの選択肢かもしれないな 2011/03/08